本日登場するスゴい人は、漫画家、イラストレーターとして活躍するスゴい人。
彼は大学卒業後、大手損害保険会社に入社。
トップの営業成績を取る敏腕営業マンである傍ら、休日は絵を描くという“兼業漫画家”の生活を続けていた。
1974年に第13回小学館ビッグコミック賞を受賞。
1983年には代表作の『ハートカクテル』を『モーニング』(講談社)誌上で連載開始。
1986年にはアニメ化とドラマ化もされた。
1987年には『私立探偵フィリップ』で第33回文芸春秋漫画賞を受賞。
彼はなぜ、営業職でも漫画家としても活躍することができたのか?
さあ…
漫画家・イラストレーター
わたせせいぞう様の登場です!
「日々新」
もともと小説を書いていたのですが、26歳のときに直木賞作家の永井路子さんの講演に4コマ漫画を持参すると、「あなたはマンガを描きなさい」と出版社を紹介して頂いたのがきっかけで、サラリーマンと漫画家の兼業が始まりました。
会社は私の活動を認めてくれましたが、「営業成績を下げたら絵を辞めてもらう」と言われていましたので、平日は朝から晩まで仕事漬けの日々を過ごしていました。
課長になり、部下ができると、会社から与えられた目標の他に自分でも目標を立て、数字で部下や後輩たちに見本を見せることを心がけてきました。
また、課長になる前には、自分がこれまで見てきた数名の課長の良い所だけを真似することを心がけ、課長よりも1つ上の役職をこなすつもりで仕事に取り組んでいました。
40歳で企画職への異動が決まったものの、「絵を辞めなければ良かった」と後悔する自分の姿が想像できて、16年間勤めた会社を辞めてこの世界に入りました。
漫画家になることを選びましたが、営業の仕事は本当に楽しくて、大好きでした。
他の方々に比べたらずいぶん遅いデビューでしたので、気持ちはまだまだ新人です。
営業マン時代は、平日は仕事に集中するために絵の事は考えないようにしていましたので、毎朝起きて絵を描けることが本当に幸せで、30年経った今もその嬉しさは変わりません。
アイデアが複数浮かんでしまって選べないなど、困る事もありますが、いつまでもより良いものを作り続けたいと思っています。
いつも描くことが幸せで仕方がないのです。
作品を作る時には、1枚の絵でもその中のストーリーを大切にしています。
作品を眺めていてふと、その世界に吸い込まれてしまうような瞬間が好きなのです。
今後は、スタッフや仲間たちと一緒にもっと多くの作品を作っていきたいと思っています。
私はもともとポジティブな性格ですので、「あの人といたらみんな明るくなる」となるように振る舞い、苦しい時ほど堂々と道の真ん中を歩くことを心がけています。
うまく行かない日もありますが、そんな時こそ翌日は新しいワイシャツを着たり、新しいネクタイをしたりして新しい気持ちでいれば、嫌な気持ちを引きずることなく過ごすことができます。
◆わたせせいぞう公式サイト
http://www.apple-farm.co.jp/