メガネで人の印象は大きく変わる。
昔のメガネはデザインを求めるのではなく、視力を補正する機能を重視していた。
しかし、近年はデザイン性の高いお洒落なメガネが沢山出てきた。
ヨーロッパでは毎年メガネ界のグラミー賞と呼ばれるシルモドールという賞が開催されている。
本日は、そのシルモドール賞を受賞したスゴい人が登場する。
彼のメガネをかけて人生が大きく好転した人が数多くいる。
彼はどんな思いでメガネをデザインしているのだろうか。
さあ…
青山眼鏡株式会社
専務取締役/デザイナー
青山嘉道様の登場です!
「メガネで感動を」
子どもの頃、酔っ払って帰ってきた父が「爺さんが会社を作りベースを築いた。俺の代で技術は完璧にする。そしてお前達の代で世界へ広げるんだ」と私に熱く語りました。
祖父が立ち上げたメガネ工場は浮き沈みが激しくて当時は継ぐ気もなく、「何を馬鹿みたいな事を言っているのか」と聞き流していました。
高校の美術の授業で絵を描くと褒められ、美術部に入部。
周りの友人と同じように美大を目指し、予備校にも通いましたが、全滅。
一浪して地元の大学に通い、部屋を整理していると高校1年の時に描いた絵が出てきました。
それが、大学受験前のデッサンより上手かったのです。
スキルやテクニックに気を取られ、視野が狭くなっていたのだと気付きました。
就職後、仕事を早く上がれる日は家業を手伝っていると、家業の忙しさの中に生きがいを見つけました。
地域主催のデザイン講座に通い、福井出身の川崎和男さんと出会い、デザインのノウハウを叩きこまれました。
久しぶりに鉛筆を持ち、デザインするのが楽しくて、楽しくて。
日本のギフトショーに出展したものの、デザインに対する反応は良くても会社やブランドの認知度が低いので先に進まない。
パリの世界的な展示会ではブースに人だかりができ、海外は会社の規模やブランドではなく純粋にデザインを評価してくれました。
「デザインを売ってくれ」「卸させてくれ」など、オファーを沢山頂きましたが全て断りました。
お金がない私達に出来るブランド作りは、直接売る店舗を決める事くらい。
雑誌に載っているお店に営業し続け、心が折れそうになった頃、あるお店の店長さんが「なんだこれは!何者?」と私が求めていた反応をしてくれたのです。
それを機に業界の口コミやスタイリストさんなどから広がりました。
シルモドールも8年目でようやくノミネートの連絡が来て、歓喜しました。
この授賞式は誰でも入れるのですが、ノミネートされたら行こうと心に強く決めていたのです。
授賞式で名前を呼ばれた時は映画のようでした。
頑張って来た親父への親孝行をできました。
私のメガネで仕事がうまく行った、引きこもりが治った、見ているだけでお酒のアテになる、という声を頂きます。
メガネに機能より心の効能を求めています。
メガネとの出会いで人生が好転するスイッチが入る様な感じかな。
美しさを通じメガネの可能性を広げ、メガネで感動して泣いてくれるくらいのモノを作りたいです。
◆FACTORY900公式サイト
http://www.factory900.jp/
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