東京2020オリンピック・パラリンピック招致プレゼンテーションにて上映された競技会場紹介映像のクリエイティブディレクションをはじめ、昨年開催されたスヌーピー展のウェブサイト制作・CMディレクション、NHK大河ドラマ「八重の桜」のオープニング映像制作などを手がけるスゴい人が本日登場する。
彼の制作活動の領域は、ウェブサイト制作や映像制作、アート、展覧会のプロジェクトへの参加など、多岐にわたる。
ネットとリアルを連動した独自の手法を黎明期より開拓し、カンヌ国際広告祭、クリオ賞、OneShow、New York ADC、D&ADなどの広告賞を多数受賞している。
数々の作品はどのようにして生み出されているのか?
さあ・・・セミトランスペアレント・デザイン 菅井俊之様の登場です!
「ファンの声を聞く」
昔から、機械やパソコンをいじるのが好きでした。
マイコンやラジオがブームになった時代でしたので、パソコンでゲームを自作したり、近所のお兄さんを見て真似しながらラジオを組み立てたりしていました。
電機大学で工学を学んでいましたが、大学を出る頃に丁度インターネットが普及し始め、卒業論文のテーマは専攻とは異なる「インターネットを使った教育コンテンツ配信」についてでした。
WEBデザインの世界に興味を持ち、最初はアルバイトとしてWEB関係の会社で働き始めました。
そこで仕事のベースを学びました。
一番辛かったのは、母が白血病で亡くなった時でした。
ショックでしたが、当時進めていたプロジェクトに全力投球することで乗り越えることができました。
その時の仕事が後々のオファーの増加につながっていました。
また、その頃を境に僕の仕事は大きく変わりました。
それまでは作ることに集中していましたが、それに加えて人前に出る仕事を頂く事が増えて、今のクリエイティブディレクターのようなコミュニケーションが求められる役割が多くなったのです。
プロジェクトにかかわる時には、常に『誰の為のものか?何が大事なのか?』という本質的にやらなければならない事にフォーカスし、プロジェクトかかわる全ての人とたくさん話をして、その主題を、愛情をこめて積み上げていきます。
ただ、「愛は盲目」とも言いますが、夢中になりすぎると囚われすぎてしまうので、客観性を保つ事を常に心がけています。
プランを出していると主導権を握ったように錯覚しがちですが、私達はクライアントさんとの話の中から出来るだけたくさんの選択肢をつむぎだして、最後にできるだけ引き算をしてプロジェクトを形作っていくことが多いです。
主観で足して、客観で引くことを繰り返して、プランを形作っていきます。
言語では表現するのが中々難しいのですが、多分いつも、捉えようとしても捉えられない、ピンクのもやのような物を探し求め、漂流している、そういう感じなのです。
これからも、もっと多くの人たちと直接だけでなく、自分達がアウトプットしたものを通じても、コミュニケーションをして行けたらいいと思っています。
◆セミトランスペアレント・デザイン ホームページ
http://www.semitransparentdesign.com/
※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。
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