一瞬にして紙に表情を咲かせるスゴい人!
落語において紙切りは人気の芸能だ。
観客席から、今日も無理難題で頼まれる。
ポケモン作って?。
長島監督はできる?
お城は?
細かい特徴をとらえ、一枚の紙を切って表現する。
使う道具は、ハサミのみ。
できあがりに観客席から鳴り止まない拍手。
この“紙切り”と呼ばれる職業は、日本では10人ほどの人しかいない。
さぁ、紙切りの達人、林家正楽様の登場です!
「楽しいことを信じて続ける」
子供の時から寄席が好きだった。でも、ずっと観客席から見ているだけ。
高校を卒業するとき就職しようと思った。
学校にお願いして就職先を紹介してもらった。
そして、入社した会社は、カメラの製造メーカー。レンズを磨くことが僕の仕事だった。
つまらなかった・・・
ストレス発散に寄席を見に行く回数が増えた。
ずっと、昔から見ている寄せ。でも・・・その日は違った。
「僕、あの人になりたいな!」
視線の先には、落語家ではなく、紙切りの人がいた。
僕は、不器用だし、僕は冒険をするタイプではなかった。
でも、師匠に会いに行き“辞めておけ”と言われても、引かなかった。
これが僕が紙切りという職業を選択したきっかけ。
学校ではいつも先生に言われていた。
「君はいつも、ボーってしているけど、大丈夫か?」
そんな僕が、今では日本で10名もいない紙切りの仕事をさせてもらっている。
ほぼ、毎日、舞台に立たせてもらっている。
毎日、楽しい!!
僕は思う。
その時の実力や経験やスキルなんかよりも、楽しいと思ったことを誰になんて言われようと、まず、やってみる。そして、やり続けてみる。
これなんじゃないかな?。
夢を叶えるって。
2010-02-18
取材:只石昌幸
タグ:伝統芸能
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