強靭な精神力と技術でキックボクシング日本人ヘビー級のトップに君臨するスゴい人
中卒。夢・・・特に無し。
学歴が無いと稼げないと思っていた少年は、日雇いの仕事で一生を終えるんだろうと漠然と思っていた。
そんな男がキックボクシングに出会って、驚くべき変貌を遂げる。
堅い意思で愚直に日々トレーニングを積み、筋肉も、皮膚も骨も、そして心を鍛えぬいた男はついに王者になった。
さあ・・・M-1 初代ヘビー級王者、WPMF日本ヘビー級初代王者、コウイチペタス様の登場です!
「自分を鍛える、心を鍛える」
K-1を見るのが好きで、選手をみて、やりたいな?とおもっていたけど、怖かったのかな。
精神的にも弱かったから、地元のギャングとかそういう軍団の中に戯れてた。
20歳。ノリで地元新潟のジムに入ってみた。
嫌な事があったらすぐに辞めてやる程度の気持ちです。
先生でも、ムカつく指示とかされたら殴ってやろうと思っていた。
きっと、自分の心が弱かったからそう思っていたんだ。
キックボクシングアマチュア大会に出た時、初出場していきなり2位になって、初めて勝つ喜びを知った。
東京に出て本気でやると決意しました。
勢いと熱意で30万円を握り締めての上京。弁当屋に住み込みで働き、寮は弁当屋の二階。ゴキブリの出現頻度が高すぎる。ひもじい・・
練習は厳しいし怪我もいっぱいするし、練習なのにアバラも鼻も折れるし。
ホームシックに加えて貧乏生活、そして、怪我。1ヶ月で帰ろうと思った。
帰りたかったけど、夢も希望もないあの頃の自分で一生を終わりたくなかった。
強くなりたかったし、K-1の舞台で戦って有名になりたかった。
恩師ニコラスペタスさんや道場で生活をともにした外国人との出会いで、自分が少しづつ変わっていった。
20戦無敗の沖縄チャンピオンに勝ったデビュー戦から、試合を重ね、考え方一つで行動が変えれることに気がついた。最近のWPMF日本ヘビー級初代王者決定戦は思ったことが現実になることを確信した試合だった。
自分が勝ちたいと思えば、自然にそっちにながれる。負けの文字が、ちらっとでも見えたらそうなる。
どんなときもプラス思考。そしてコンプレックスも含め、自分で自分を認め、受け止めてあげれること。
これができて人の目を気にしないようになってから、心も、体も強くなった気がします。
コンプレックスも、なくなりました。全て、認めて受け入れると嫌じゃなくなる。
思い続ければそれが現実になる。だからこそ、いつも良いことを強く思い描いて、そんな現実を生きていきたいと思います。
2011-01-05
取材:山縣かほり
タグ:格闘家
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