一切の光が無い世界を体験したことがありますか?
暗闇の展示会『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』。
日常生活のさまざまな環境を織り込んだまっくらな空間を、視覚障がい者が案内役となり、聴覚や触覚など視覚以外の感覚を使って体験する。
脳科学者の茂木健一郎氏も『価値観を広げるためにその手があったか!!』と大絶賛する程のイベントである。
『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』の可能性にいち早く気づき日本に導入した、スゴい人!が本日登場!
さあ・・・ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン代表 金井真介様の登場です!
「価値観の幅を広げる」
1993年4月27日、日本経済新聞の海外トピックス欄を読んで全身に『ビリッ!』と電気が走りました。
ウィーンの自然史博物館で、暗闇の展覧会『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』が開催される。
案内するのは、目の見えない障がい者・・・と書かれていたのです。
展覧会は普通目で見るものなのに、参加者は暗くて何も見ることができない。しかも、見えない文化を持っている視覚障がい者が案内をする。一体これはどんなイベントなんだ??と強烈に興味を持ちました。
直感的に、『日本でも展開したい!』と思いました。
それから2年後にローマで実際に体験することになりました。会場の中は真っ暗闇で何も見えず、他の参加者はイタリア語で会話するので理解ができない。
そんな中、迷子になってしまいました。右往左往していると、アテンドをしてくれた視覚障がい者の方が、さっと寄ってきて助けてくれたんです。
『見えないのにどうして?これは凄い!』
これまでの価値観がひっくり返った瞬間でした。
それから、このイベントを日本で開催するために奔走する日々が始まりました。
開催場所がまず見つからない。建物のオーナーも前例が無くどんな内容かわからないので、貸してくれない。真っ暗にできる施設があっても、非常用出口を示す明かりも消したいと消防所に申請したら、無法者のような扱いを受けたりしました。
それでも何とか1999年にビッグサイトで第一回の開催にこぎ着けました。その時は、口コミで話題になり、チケットは売り切れ、大盛況のうちに終わりました。
脳科学者の茂木健一郎さん、藤原和博さんもお客様として参加してくれました。
それから10年の時を経て、今は外苑前で常設展をしています。
暗闇の中では、参加者同士が信頼し、助け合うことが必要になるので、性別、年齢、社会的な立場などを一切捨てて、『裸の自分』で対話をすることができます。
人と人との違いを認める『ダイバーシティ』を体感していただけます。
今後はトレーラーのコンテナを利用した移動式の『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』を作って、日本全国を回ったり、被災地の復興支援に役立てようと考えています。
そのためのスポンサーや協力していただける人も随時募集していますので、ご興味のある方は、直接金井まで連絡ください。shin@dialoginthedark.com
是非、一度『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』を体験しに来てください。
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