登録弁護士、4200人以上。今まで寄せられた相談件数、およそ20万件。
日本最大級の法律相談ポータルサイト弁護士ドットコム。
本日はその弁護士ドットコムを立ち上げたスゴい人!が登場する。
慶應義塾大学法学部法律学科卒業。弁護士として活躍する一方で、現在、弁護士ドットコムを運営するオーセンスグループ株式会社代表を務める。
プロフィールを読んだだけでは、苦労知らずの成功者のイメージが湧きかねない。そんな彼も、起業当初は居候生活をするほど緊迫した時代もあったという。弁護士を続けていれば安定した生活が出来ていたのに、なぜ新たな道を踏み出したのか?その理由は彼特有の生き方にあった。その生き様を披露していただきましょう。
さあ・・・法律事務所オーセンスオーセンスグループ株式会社代表、元榮太一郎様の登場です!
「退路を断つ」
高校時代、サッカー部に所属し、部活に熱中していました。
大会が続いていたこともあり、受験勉強も3か月前まではしていませんでした。1年浪人するつもりでしたが、予備校で1年間勉強だけをすることを想像すると自分には合わないと思い、本気で勉強しました。
結果、模試では1度も合格レベルの判定が出なかった慶應大学に受かりました。
司法試験も大学を卒業してから受験し、受かりました。受からなかったら無職になるという思いで、とにかく必死でした。よく弁護士をやっていると、ベンチャー企業なのに苦労していないようなイメージを持たれるのですが、会社の立ち上げ時は本当に大変でした。
それまで法律事務所に所属していて、仕事にも恵まれ、順調に過ごしていました。
しかし、司法制度改革により弁護士増員という環境の変化が予想される中で思いついた「弁護士とインターネットをつなげる」というアイデアを、どうしても実現したかった。
起業を決心して翌月には事務所を辞めていました。
銀行から借りたお金と自分の貯金を元手に2005年1月に独立。4月から仲間を集め、8月に弁護士ドットコムを自宅で開業しました。弁護士ドットコム自体は丸4年間、赤字でした。
予定ではもっと早く収益が上がるはずでしたが、予定通りにはいかず、あるときは友人の家に居候していた時期もありました。起業して1年目の期末には本当にお金がなくて、困り果てました。周りからも理解されませんでした。
それでもポジティブに取り組んでいこうと自分を励ます言葉を発し、モチベーションを保ちました。
そんな中、ベンチャー企業を立ち上げる弁護士が珍しくベンチャー企業の顧問のお話を頂いて、弁護士業において収益が上がり始めました。当時はがむしゃらに働きましたね。
1日2部制の仕事スタイルを採用し、朝10時?18時まで会議や法廷などの仕事をして食事や仮眠をとって21時?5時にサイト運営やリーガルリサーチといったデスクワークをしていました。
私はいつも、退路を断てばそこで自分の潜在的な能力が発揮されるという、自分なりの方程式をもって挑戦してきました。その結果が今に繋がっているのだと思います。
私は、今後日本を、トラブルに巻き込まれた方が泣き寝入りすることのない社会、そして、法的トラブルの発生前に予防的に対策を取る「予防法務」の浸透した社会にしていく必要があると思います。
その中で弁護士探し、法律相談のインフラとして世の中に関わっていくことが天命だと思っています。
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