日本人であれば、誰もが一度は使ったことがある折り紙。
その歴史をひも解くと、創業から約150年経つふすまを染色する会社の職人の手によって初めて制作された。
今では幼児教育はもちろんのこと、高齢者への脳の活性化、病院でのリハビリなど様々な用途で利用されている。
折り紙は、神事やレクリエーション、教育の中で使われるだけでなく、病院や薬局で薬の包み紙に応用されるなど機能美にあふれる素晴らしい日本の伝統文化である。
そんな折り紙を通じ、広く社会に貢献していく活動を目的とし、2005年6月に、内閣府認証によるNPO法人国際おりがみ協会を設立。
伝統文化を守りながら世界中のより多くの人々に折り紙の楽しさを伝えるために、活動をしているスゴい人が本日登場する!
さあ・・・お茶の水 おりがみ会館 館長 株式会社ゆしまの小林 四代目代表取締役 小林一夫様の登場です!
「姿勢をしっかり、ぐーたらしていてはダメ」
私が小学生の時代、将来の夢といえば、電車の運転手とかデパートの店員さんとかわりと華やかな職業が人気でした。
そんな中、私は何になりたいか考えた時に父親の後を継ぎたいと思いました。
もともと折り紙をするタイプではなくアウトドア派の勉強嫌いだった私は、人と同じことで競争したら頭のいい奴が勝ってしまうと思い、人のやっていないことをすれば競争をしなくて済むと考えたのです。
折り紙は世界に通用する文化だとも思っていました。
四代目として父親の後を継いでから、全国に売っていた折り紙の原価を間違えてしまい取引先が3割も減ってしまったことがありました。
その時はどうやって売上を回復させようかと悩みましたが、その後、女性の余暇時間が増えたことで紙人形をやる人が増え、紙の供給が間に合わないほど目の前の仕事に追われるようになりました。
まさに嬉しい悲鳴でしたね。
この時も運に助けられたのですが、元々私は運が良いんです。
子供の頃、部屋に観音様の掛け軸が飾ってあったんですけど、ある日、掛け軸の観音様が僕のところへよってきて引き込まれる夢を見ました。
その時、運がいい、守られていると思い込んだんです。
それ以来、私がピンチの時には今まで必ず誰かが奇跡的に助けてくれるんです。
私は、物事を決める時、最後の決断は一人ではしないようにしています。
自分の考えが間違っていることもあるので、人の意見を聞いて、自分の考えがずれていないかを確認してジャッジしています。
そして、常に先を見る。じっとせずに走り続ける。
良い話というのは、行動しているから来るんだよね。
それが僕の生き方です。
折り紙は奥が深い。
私は、紙の歴史、素材などトータルで紙のことを知っていないと折り紙の専門家と言えないと思っています。
折り紙は、難しいものを折ってどんなもんだいという楽しさもありますが、一番の醍醐味は喜んでもらえること。
折り紙は人の為にやるものなんです。
これからも、折り紙を通じて大勢の人を喜ばせたいです。
◆おりがみ会館ホームページ
http://www.origamikaikan.co.jp/
※PC専用ページとなっております