中学卒業と同時に日本プロレス入団。
厳しいトレーニングを積み重ね、半年後にプロデビュー。
20歳の時に、社長の命令で渡米。
転機はアメリカ滞在の時に訪れた。
連獅子のコスチュームにおどろおどろしい隈取、そして毒霧を噴くスタイルのザ・グレート・カブキにイメージチェンジし、大ブレイクを果たした。
アンドレ・ザ・ジャイアント、タイガー・ジェット・シン、タイガーマスク、グレートムタなどとの死闘はプロレスファンの心に名勝負として深く刻みこまれている。
さあ・・・プロレスラー ザ・グレート・カブキ様の登場です!
「観客との一体感を求めて」
自分がプロレスに入った時は、本当に厳しかった。
入門してから2年半ずっと新弟子だった。
この間に40人?50人は入門希望者がいたけど、みんな3日も経つと逃げ出しちゃうんだよ。
確かに今から考えると、すぐに怒鳴られるし、殴られる。
練習は鬼のように厳しい。
でも、自分は中卒で社会を知らずにプロレスラーになったから、先輩のしごきも理不尽だと思わなかったんだよ。
自分が悪いから怒られてるって素直に認められたから、悪いところを直そうとした。
結果的にそれが良かったんだね。
それから、ラッシャー木村やアメリカでも一緒に戦ったマサ斎藤なんかが入門してきたんだ。
20歳の時だったかな、社長に呼ばれていきなり「アメリカへ行け」と一言。
英語もできないし、車の免許も無かったけど、単身アメリカへ乗り込んだ。
最初は辛かったよ。
知り合いもいないし、今みたいに携帯も無い時代だから試合の会場まで小さな地図一枚で行かなきゃならないし。
でも、すごく楽しかった。
日本は縦社会でしょ。
アメリカはいい仕事をした奴が認められる社会だから。
カブキの格好をして、顔に派手なペイントして、毒霧かましたら、ヒール役だったんだけど、子供たちに人気が出たんだ。
子供がジュースを口に含んで毒霧を噴くマネをするから、止めてくれって苦情がきたもんだよ。
会場を出たら「日本人が活躍しやがって」と頭にきた観客に車を取り囲まれて出られなかったり。
でも、ヒールの日本人だから当然だよね。
試合のオファーは次々に来るし日本とアメリカを行ったり来たりだったけど、本当に楽しかった。
若いからできたんだね。
プロレスってね、派手に見えるでしょ。
投げて、蹴って、相手の技を体で受け止めて、ホールドされて・・・
でも実際はリングの上では、観客が次に「どんな展開を期待しているのか?」という呼吸というか、熱気というか、そう言う“間”みたいなものを常に感じながら試合をしてるのよ。
だから、毒霧も毎回噴いていたら観客も喜ばない。
「今日は毒霧を噴くのかな?噴くのかな?」とハラハラ、ワクワクした気持ちになってもらわないとね。
やっぱりプロだから観客が入ってなんぼだし、お客さんに喜んでもらわなくちゃね。
試合をしていると観客の歓喜が自分にのりうつる瞬間があってね。
これが、たまらない瞬間なんだ。
今年でプロレスラーになって50年なんだけど、今でも大好きだね。
◆『「ザ・グレート・カブキ」の店』
かぶき うぃず ふぁみりぃ
http://r.gnavi.co.jp/gaha100/
※一部携帯では見られない可能性があります。
◆格闘技人生50周年記念 自伝書出版記念
カブキ祭2だヨ!全員酒う豪!FINAL EVENT
東洋の神秘 ザ・グレート・カブキ監修
日時:2014年11月1日(土)17時開場、18時開演
場所:新宿FACE
料金:連獅子シート8,800円、鎧シート7,700円
問合せ:かぶき うぃず ふぁみりぃ
03?5800?5801
タグ:プロレスラー