本日登場するスゴい人は、日本のイタリアンを代表するシェフ。
彼は、イタリアの有名レストラン
「エノテカ・ピンキオーリ」
「グアルティエーロ・マルケージ」
「ダル・ペスカトーレ」をはじめ、北から南まで14軒もの店で修業を経験。
そんな彼が料理の道を志したのは、高校を卒業後、大学受験で2浪していた時のこと。
高校時代に通っていた喫茶店を思い出し、喫茶店をやろうと思った事からだった。
そんな彼がなぜ日本のイタリアンを代表するシェフになったのだろうか?
さあ・・・リストランテ アクアパッツァ オーナーシェフ 日高良実様の登場です!
「出会いに感謝」
専門学校の入学式で、学園長が「自分の店を持ちたいなら中華料理かイタリア料理がいい」と言っていて、私はイタリア料理と経営学を専攻しました。
当時神戸にはイタリアンの店が4軒しか無くて、電話帳で調べて1軒ずつ電話をかけ働かせてくださいとお願いすると、3軒目のお店でホールのアルバイトをさせてもらえることになったのです。
そこで食べたまかないのカルボナーラがおいしくて、毎日食べ続けましたね。
毎日食べたくなる料理があるんだということを知りました。
卒業後、フレンチの三ツ星「アラン シャペル」に入ることができたのですが、実力の壁にぶつかってしまいました。
カリスマシェフに出会い、私はこの人たちを抜くことはおろか追いつくこともできないと思ったのです。
更に、同じ時期に大失恋を経験。
辛くて、何とか神戸を出たいと思い、シェフに東京のレストランを紹介してくださいとお願いしました。
そこでご紹介頂いたのが、銀座のイタリア料理店「リストランテハナダ」でした。
最初はフレンチとイタリアンの差を感じることもありましたが、どんどんのめりこみ、今度はイタリアに行ってみたいと思うようになりました。
イタリアに行ってからは積極的にトライしました。
出会ったシェフに「地方に行きなさい。
行けばイタリア料理が分かるから」と言われ、3年間でイタリアの北から南まで14店舗で修業をしました。
多くの出会いがあり、たくさんの事を学びましたが、特にダル・ペスカトーレのアントニオさんは、色々な地方の店を探して私を預かってくれないかと頼んでくれました。
そこで、アクアパッツァにも出会ったのです。
店の経営はいつでも大変ですが、東日本大震災が起きた時にはレストランで料理を出すことに何の意味があるのだろうと考え込んでしまいました。
半年ほど売り上げが落ち込み、実際大変でしたし、この仕事を続ける意義を考えましたね。
ただ、記念日のご予約だけはずっと入っていたのです。
お誕生日や記念日、そういったハレの日の大切な食事や場所を提供することにレストランの意義があるんだと思えるようになりました。
私は節々で素晴らしい方々に出会い、助けて頂いてきました。
今度は私が誰かにとってそういう存在になりたいので、店から巣立った人にとっての故郷であるアクアパッツァをずっと残していきます。
そして、来てくださった方が喜んでくださり、何かのきっかけが生まれるような店でありたいと思っています。
◆Ristorante ACQUA PAZZA
http://www.acquapazza.co.jp/
※一部携帯では見られない可能性があります。
東京都渋谷区広尾5-17-10 EASTWEST B1F
TEL:03-5447-5501
FAX:03-5447-5507
〔ランチ〕
平日11:30?15:00(LO13:30)
土日祝 11:30?15:30(LO14:00)
〔ディナー〕
18:00?23:00(LO21:30)
定休日:毎週月曜日
(月曜日が祝祭日の場合は、翌火曜日が店休日となります)