アメリカで有名な「リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」
専用列車に出演者、動物、ステージ機材などすべてを積んでアメリカ国内を興行して周る、この歴史あるサーカスに日本人として唯一在籍し、クラウンパフォーマーとして活躍する女性が、本日登場するスゴい人。
彼女は2012年からサーカスに参加しているが、それ以前にはサーカスを見たことも無かったという。
そんな彼女が一体なぜ、日本人唯一のパフォーマーになることができたのだろうか?
さあ・・・クラウンパフォーマー 岩佐麻里子様の登場です!
「好きなことをする」
幼い頃からドリフなどのドタバタコメディーが好きで、大学を卒業後はダンスや演劇、ミュージカルで舞台に立っていました。
でも、イマイチうまく行かず、どうせやるなら海外に出ようとニューヨークに行きました。
最初は語学学校に通い、卒業後VISAを切り替え、アーティストとして本格的に活動を開始し、ミュージカルのオーディションを受けたり舞台をこなしたりしていました。
ある時「フィジカルシアター」と銘を打った団体の舞台を観に行き、その中には「フィジカルコメディー」がたくさん入っていて衝撃を受け、すぐにのめりこみました。
インターネットで調べてレッスンをやっている教室を見つけ、そこで基本を教わりました。
「これがやりたい!」と強く思うようになり、毎日練習して技術を習得し、街で行われるバラエティーショーに出ていました。
仕事が無い時も、無料のショーを見つけてとにかくパフォーマンスをするようにしました。
周りの人から「お金をもらえないならショーに出ていてもプロじゃない」と言われても、自分から外に出たことで沢山の人に出会うことができました。
2009年、周りの人から「今度リングリングのオーディションがあるから受けた方が良い」と勧められ、当時はサーカスを見た事もなく、全く知りませんでしたが勧められるままに受け、運よく合格しました。
ところが、その後一向に出演の話は進まず、「やっぱり日本人なんて相手にしていないんだ」と思っていました。
3年後の2012年、ルームメイトに「もう1回受けてみたら」と強く勧められ、最初は気が進みませんでしたが、「審査員たちに絶対に私の事を思い出させてやる!」という気持ちで再度受験しました。
会場に行くと審査員も覚えていてくれて、「すごく良くなった」と言ってくれたんです。
それから、全国のオーディションを通過した10人の集まる1週間ほどの最終審査を経て、メンバーになることができました。
クラウンは、ダンスやタップ、演技、フィジカルコメディーなど、私がこれまでやってきたこと全部が活かせるジャンルです。
人の勧めで幸運に大好きなことで大きな舞台に立つことができるようになり、本当に嬉しく思っています。
私が幼い頃から私のダンスや演技を見て常に第三者の目線で意見をくれていた母がサーカスを見て喜んでくれたことは、とても嬉しかったです。
私にとって今はまだゴールではなく、いずれはワンマンショーをしたいと思っています。
その為にはもっとキャリアが必要なので、今後更に色々な舞台に出ていきたいです。
◆オフィシャルホームページ
http://www.rossooo.com/
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