プロボクシングの世界王座認定団体の一つ、WBC(世界ボクシング評議会)に、ムエタイ部門があることを皆さんはご存知でしょうか。
本日登場するスゴい人は、日本人で初めてWBCムエタイ世界チャンピオンになったスゴい人!
彼は17歳でキックボクシングのプロとしてデビューして以降、キックボクシング、ムエタイ、K-1の舞台で
NJKFライト級王座(返上)、
WMCインターコンチネンタルライト級王座、
WBCムエタイ日本ライト級王座、
WBCムエタイ日本スーパーライト級王座、
WBCムエタイインターナショナルスーパーライト級王座、
K-1 -63kg Japan Tournament 優勝、
LionFight世界スーパーライト級王座、
WBCムエタイ世界スーパーライト級チャンピオン
という8つのタイトルを獲得。
彼の強さの秘訣とは?
さあ…
WBCムエタイ世界スーパーライト級チャンピオン
大和哲也様の登場です!
「負けから学ぶ」
子供の頃から両親は野球、サッカー、塾、ピアノ、水泳などやりたい事は全てやらせてくれました。
でも、運動神経は良い方ではなく、野球もサッカーも常にベンチでした。
中学最後の部活が終わった時に、魔娑斗選手がK-1で優勝したのをテレビで見て、「個人競技でこんなに華やかな世界があるんだ!」と感動しました。
すぐに興味を持ち、多くの選手がキックボクシング出身だという事を知り、何でもチャレンジさせてくれた両親のお陰で、1ミリの迷いもなくキックボクシングジムに通い始めました。
会長からはいつも心が弱いと叱られ、スタミナも無い選手でしたが、会長に「何かのきっかけになれば」と勧められ、プロテストを受けました。
受かってからは「自分はプロなんだ!」とスイッチが入りました。
プロになってから4ヶ月は練習のみでしたが、この頃はキックボクシング以上にジムの環境が大好きになっていました。
先輩や仲間が好きになれば、自然と練習に足を運ぶんです。
急遽デビュー戦が決まり、1ラウンドKO。しかし、新人賞をもらう直前の試合で負けてしまいました。
負けた後に新人賞をもらう自分がとても悔しかったです。
そんな時期に、たまたま入った古本屋で『マーフィーの法則』を手にしたのです。
それまで本など読んだこともありませんでしたが、これを機に思考が全て現実化することを学び始めました。
全てが必然に起こることを知り、精神的にも強くなりました。
夢のK-1出場は狭き門でしたが、機会に恵まれて出場が決まりました。
夢にまで見た出場でしたが、結果として63kg級で優勝も出来ました。
2013年、LAでWBCの世界タイトルに挑戦しましたが、負けてしまいました。
しかし、冷静にこんな事を思いました。
「チャンピオンベルトが、巻かれる腰を選ぶだけ。もっと人間性を磨き、徳を積もう」と。
翌2014年、ベルトが僕を選んでくれました。
同じチャンピオンにリベンジをしてチャンピオンになることができたのです。
僕は決して運動神経は良くありませんが、負けの中から学んで大きく成長でき、アメリカではメジャーなライオンファイトでもタイトルを取ることができました。
ボクシングのWBCのムエタイ部門の世界チャンピオンが日本人にいることを、もっと多くの人に知ってもらいたいです。
今年(2015年)5月、王座10度目の内山高志選手がWBC世界ムエタイチャンピオンであるジョムトーン・チューワッタナと戦ったのがテレビ放送されました。
同じWBCで戦う者として、ムエタイ同士の戦いも地上波で放送される日が来て欲しいです。
今後、人間的にも更に成長し、僕が魔娑斗選手から勇気をもらったように、多くの人に生きる勇気を与えられる男になります。
そして近い将来、ムエタイでアメリカン・ドリームを掴み取ってみせます。
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