拳だけで戦うボクシング。
拳闘という文化を重んじ、派手な演出は無く、静かにリングに上がるのが通常だった。
そこにエンターテインメント性が高い入場を持ち込んだ男が、本日登場するスゴい人。
ある時は、生のオーケストラの演奏で。
またある時は、高野山の僧侶の法螺貝を入場音楽に入場する。
入場から退場まで全てを魅せる事が、お金を払って見に来てくれたお客様に自分が出来る事だと彼は語る。
それに人間性も伴い、多くのファンにも恵まれ、タイトルを獲得した。
さあ…
プロボクサー
日高和彦様の登場です!
「応援してくれる人のために」
1歳上の姉には身体障がいがあって学校でいじめられていましたが、姉は強くて、いじめられている事は親に一切言いませんでした。
目の前で姉がいじめられている姿を見ていたので、姉を守るために強くなろうと決めました。
姉をいじめた人にやり返すのが正義だと思い、戦ってやっつけると、いじめは止みました。
そのうち「あいつはヤバイ」と噂が広まり、中学生になると他校の生徒から喧嘩を売られたりもしました。
たまたま高校の近くにボクシングジムが出来たので、冷やかし半分で見学に行くと、プロ選手からスパーリングをやってみないかと言われました。
喧嘩はそれなりに強かったので挑んでみると、全くパンチが当たらず、ボコボコにされてしまいました。
当時、サッカーのゴールキーパーとして国体選手にも選ばれていましたが、ボクシングの楽しさにのめりこみ、そのまま高校生でプロになり、3戦3KO。
日本一になるためには、トップクラスがいる東京に行かないとならないと思い、20歳で宮崎から上京。
地元では7戦7KOで勝ち進んでいましたが、東京での1試合目でほとんどパンチも当てられず、あっさり負けました。
これが悔しくて、研究を重ねて強くなったものの、トーナメントでは必ず決勝で負けてしまう。
他のエッセンスを取り入れないとだめだと思い、日本チャンピオンの人と仕事も練習も全て共にするようにしました。
その先輩とのスパーリングは1、2回目では相手にされず、3回目でやっと何とか形になるぐらい。
更に練習を重ね、4回目でようやく倒すことが出来ました。
この時に何かが吹っ切れて、一気に成長出来ました。
気づかないうちに、負けた試合後も心が折れることなく、前に進み続けられるようになりました。
それは、有難いことに応援してくれる人が沢山いたからです。
試合の時は、必ず会場を隈なく見ます。
負けると客席には悔しい顔があり、勝つとキラキラした笑顔がハッキリと見えるのです。
お客様と一体になって戦っている事を実感し、またお客様と嬉しさを共有したいと思うから、何があっても頑張れました。
ボクシングでは色々な人とのご縁を頂き、成長でき、良い経験ができました。
ベルトは取りましたがそれは単なる形であり、一つのことを頑張れたという経験値を積んだだけ。
今後はこの経験値を元に、応援してくれた人に対して恩返しをしていきます。
秋には東京駅のオフィス街に、仕事帰りに気軽に寄れるジムをオープンする予定です。
◆オフィシャルサイト
http://www.kazooh.com/
◆ブログ「プロボクサー日高和彦の日々」
http://blog.livedoor.jp/kazooh0501/
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