“Japan”と言われる漆器に付加価値を与え続けるスゴい人!
日本を代表する伝統工芸品、
“漆器(しっき)”
漆(うるし)と言われる樹液を、幾層も重ね独特の輝きを放つ表面にしあげる。
この技術は、紛れもなく日本が世界に誇る技術。
今、漆器を含め、日本の伝統工芸の世界が縮小し続けている。
後継者問題に、大量生産の消費財に押され、職人の手作りの工芸品が陰を潜める・・
今日の男は、そんな現実に真っ正面から戦っている。
業界ナンバーワンとしての誇りと、未来への希望。
英語において、漆器は、“japan”と呼ばれるほど日本をイメージを代表する伝統工芸品。
さあ、漆器山田平安堂社長、山田健太様の登場です!
「漆は美しい」
大学を卒業して、銀行に入社した。
仕事は楽しかったし、僕の性に合っていたのか社内では評価もされていたと思う。
でも、たった2年で辞めた。
代々続く家業を継ごうと思ったからだ。
なんと、両親にも止められた。
普通、家業を継ぐと言えば、先代として喜んでくれるのに。
そのくらい、その当時、商売が大変だった。
僕がやったことは、インターネットでの販売など、新しい可能性に種をまき続け、新しい使い方を提案し続けた。
そして、少しずつ、変わった。
ショパールにもご評価頂き、時計の文字盤に当社の漆の技術を施した。
僕で、4代目。
ピークから考えると漆器そのもののマーケットは50分の1まで縮小しているだろう。
でも、僕が家業を継いでから、今日まで10年間、ずっと、増収を維持している。
既存のマーケットに頼らず、新しくマーケットを築けばいい!
世界中で漆をいいと言ってくれる方々に届け、ありとあらゆるライフスタイルの中に漆を入れていきたい。
これからも、漆器業界のために僕は、生きよう!
2010-04-20
取材:只石昌幸
タグ:伝統芸能
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