ロック魂で街を彩る伝説のスゴい人!
有名人の邸宅、料亭、京都祇園のお茶屋、結婚式場、NYのライブハウス。
さらには、文化財の中にまでも描かれる壁画。
“平成の襖絵”
チョークで下書きが始まり、空間に鮮烈な色がほとばしる。
壁から滲み出る躍動感。エネルギーが満ち、絵が生きているように動き出す。
彼の天性の演出力と想像力に訪れる人の心も躍る。
次々に依頼が舞い込み、世界各地のトップデザイナーも彼と仕事をできる日を心待ちにしている。
落書きか、入れ墨か、アートか・・・
ロック名絵を壁一面に踊らせる!
さあ、木村英輝様の登場です。
「無我夢中」
幼稚園にあがる頃、地べたにろう石で絵を描き、そのパフォーマンスを「天才や」と騒がれ・・・
京都芸大で絵を勉強し、卒業後、京都芸大で講師をしたが、美術界の古いしきたりは自分にあっていなかった。時代は安保前で激動の日本。学生時代に影響を受けたロック魂がいつも心に残っていた。
「文化で革命を」と日本初のロックフェスティバルを開催!
その成功をきっかけに俺は美大講師を辞めロックプロデューサーになった。
自分が仕掛けた企画に人々がまんまと乗っていくのがおもしろく、してやったりと高度成長時代を突っ走ってきた。
初のイベントから30余年・・・気づけば還暦を迎えていた。
刺激的で楽しかったが、なぜか自分の仕事が空虚で実態が無いもののように感じていた。
そして俺は、35年ぶりに絵筆を取った。
絵から離れてはいたものの、子供の頃から絵だけは誰にも負けない自身があった。
俺にしかかけない絵がある・・
あの頃、ろうせきで道に落書きをしていたときの躍動感を時に思い出し、大きく、強く、空間に入れ墨を入れる。
「ロック魂は、ストレートでシンプルでイージーでフリー!」
その生き方。本気の付き合いを経てできた仲間と作品が私の宝。
京都という伝統社会の優美という美意識が小手先のものなっている今。
もっとストレートなものとして残していきたいし、日本画として世界中の壁画に描いていきたい。
還暦を前に絵師となってロック魂の絵がかけることに感謝しています。
2010-06-04
取材:山縣かほり
タグ:絵師
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