踏む・跳ぶ・蹴る・・・多才な蹴り技でファンを魅了する競技。
世界で最も競技人口が多い、格闘技のひとつ。それが、テコンドーだ。
デビューから引退まで、国内では無敗の女性がいた。
だからこそ、世界の舞台では苦しみ、悩みもあった。世界一を目指し続けたテコンドー人生。
目標に向かい続けるとは?頂点を目指す中で彼女が得た本当の満足感とは?
さあ・・・ 岡本依子様の登場です!
「夢は叶う」
アテネの後、やはり、世界一を目指しましたが、『年齢的に無理じゃないか』という否定的な考えとの闘いに疲れていました。
大学生時代に、テコンドー道場のI can do it !の精神で“人間には無限の可能性があるという事”を教えてもらって、世界チャンピオンなるという夢を持ちました。
しかし、アテネの後は、夢は絶対に叶うと思い続けていながらも、まだ金メダルが獲れていないという状況が続きました。不安が拭い去れず、辛かったです。“自分の可能性が信じられない”
暗い気持ちの中でやっと衝撃的な事実に気がつきました。
目標を達成しないと自分には価値がないと思っていたから、辛かったんだという事です。
私はたとえ目標を達成する事ができなくても、テコンドーに出会う前、生まれた時から無限の可能性を秘めた価値のある素晴らしい存在でした。
何もできなかった赤ちゃんの時から、今でも可愛がって愛してくれる両親がいます。
これ以上、私に必要なものがあるでしょうか?
自分が生きているだけで素晴らしいし、素晴らしい自分だからこそ、頑張りたいと思いました。
それまでは、何かを成し遂げないと生きている価値がないと思っていたのです。
それからは、また、のびのびと闘えるようになり、北京オリンピックでは世界最年長のテコンドーオリンピック出場選手となりました。
シドニーの銅メダルも自分でとったと思っていたけれど、結局のところ両親が私を可愛がって育ててくれなかったら、何も成しえなかったのだ思うとありがたく、謙虚な気持ちになり、いろんな重荷から解放されました。
あの時も今も本当に叶えたい夢なら、絶対叶うと思っています。
私が頭の中で思い浮かべた事は、誰にも邪魔できないから、頭の中はいつも自由でいい気持ちになる夢を思い浮かべます。そうすることで、私は毎日笑って楽しく生きることができます。
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