主の祈りの為に生涯を捧げる日本一の信徒数を誇る教会の神父
1549年8月15日、スペインからキリスト教普及の為、日本にやってきたフランシスコ・ザビエル。
彼のような宣教師の姿に憧れ、キリスト教の神父として生涯を捧げる男がいる。
人の幸せの為に生きる、高潔な姿。彼が神父をつとめる教会は、日本最多の信仰者を誇る、聖イグナチオ教会。
クリスマスイブの今日。彼からの愛に溢れたメッセージを皆さんにお届けします。
さあ・・・聖イグナチオ教会神父、ドメニコ・ヴィタリ様の登場です!
「あたたかさと平和のうちに、皆様が善き日をすごされますように」
私はイタリアの小さな田舎町の普通の家に生まれました。家族が熱心なカトリックというわけではありませんでした。
神父になる学校に行っていた先輩にあこがれて自分もなってみたいな、と思い中学の時に神学校にはいりました。
直感的なものです。大人のように、将来設計やなにか計算じみた気持ちで入ったわけではありません。
20歳でイエズス会に入りさらに修練の日々をすごしました。黙想で自分自身と向き合い、霊想や、哲学など修練で多くのことを学びました。
そして聖願という3つの約束をしました。イエスキリストに従順であること、貞潔を守り抜くこと、清貧であること。
その後、日本でキリスト教を広めたザビエルやマッテオ・リッチの本を読み、日本での布教を願い日本に来ました。
司祭になるまでの道のりは長く様々な理由で、私と一緒に日本に来た6人は、皆辞めてしまいました。 しかし辛いと思ったことはありません。なぜなら一度、宣教師として祖国イタリアの地を離れてしまうと国に帰ることができません。あの寂しさに比べれば辛いことはありません。主の為に祈ることができれば辛さはありません。
さて、今日はクリスマスイブ。
クリスマスは命の誕生を喜び合う日です。
生まれた赤ちゃんを迎える日。
かざりやケーキも大切ですが、幸せの道や未来があるということや家族の大切さ、心の温かさを感じ、新しいスタートを切る日です。
心から感謝し、それを伝え合いましょう。
いそがしく生きる現代人、一日中携帯電話に耳を傾けて、外からの依頼や情報ばかりに気をとられていると、本当の自分を見失ってしまいます。自分が何をしたらいいのかを考えてみましょう。
携帯の画面に見入って下を向いてしまうと、空も、人の顔も見れません。
空を見上げてみましょう。クリスマスの夜には天使達が空にいます。
皆様が、あたたかさと平和のうちにすごしていかれますように。
2010-12-24
取材:山縣かほり
タグ:神父
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