花鳥風月を秀麗に描く画壇の偉
母国台湾にて19歳で全国美術展最年少賞を受賞以来、数々の賞を受賞。
33歳の時にはジャッキーチェンと共に中国国民賞を受賞。
純真な彼の人柄から描き出される美しすぎる世界観。
多方面から賛辞を浴び、51歳、台湾文化勲章受賞の名誉に輝く。
そんな彼の生き方とは・・・?
さあ・・・姚旭燈様の登場です!
「いつも自然体」
私の毎日は起床後のランニングで始まります。絵を描くには、体力が必要ですから。
その後、朝4時から夕方まで筆を握りその日に夢に出てきた綺麗な景色を描くのです。
ウサギ、猫、柳、鳥・・・
今でも毎日必ず筆を握りますが、小さい頃から同じような生活をしていました。
木の枝で、学校前の土の地面に書いては消して。にわとり、鴨・・・、昔からずっと絵を描いていました。
綺麗なものは描きたくなる。花鳥風月、人、何でも。
父母は私の教育にはノータッチでした。絵を習ったことはなく、全て独学・自己流です。先生がいなかったからこそ、個性が出せたのかもしれません。
19歳で台湾国立博物館で個展を開くことができて、当時の日本の国務大臣が私の作品を全部買ってくれました。21歳で東京に来て、日本でも展覧会を開催できました。
27歳で銀座三越で初の個展の開催となりましたが、当時の私のような外国から来た若造が
三越で個展を開催することは例の無いことだったようです。
それも、これも全ては縁のお陰。他に理由はないですよ。
今、日本に住んでいるのも大切な縁です。
大きな絵を描くときは一人きり。3ヶ月間、どんな人とも合わない事もあります。それはそれは、疲れます。食事は昼夜各1分間。あとは寝る時間以外、15時間、描く。
絵だけの人生ですね。本来、興味はいっぱいありますが、時間がない。絵を描きたいからです。
私の作品を待っている人がいてくださるから誠心誠意、綺麗な心で、描いていきます。
私の絵を売ったお金で途上国に中学校を5つ創りました。
タイ、チベット、ベトナム・・・良い先生が来るように寮も作りました。
こうやって大好きなことをやって自然体でいられるから、いろんな方とのご縁がいただけるのかもしれません。
私にはあまり、人に好かれようとか媚びようとかいう考えがありません。
全部自然体でいるのが一番なのです。
綺麗な絵を描くには澱みの無い綺麗な心が必要だと思っています。
2011-01-17
取材:編集部
タグ:画家
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