アジア人初のレッドブル・エアレース・パイロットとなったスゴい人!
空中で最高の操縦技術を持つパイロットを決める空のF-1。
“エアレース”
「ガンダムに乗りたい」幼少時代のそんな単純な発想が、パイロットへの道を開いた。
航空後進国の日本に生まれ、さらに飛行機とは縁もゆかりも無い環境で育ち、全てが手探りからのスタート。
一歩一歩夢へ近づき、なんと、アジア人初、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップに参戦! さらに今年8月には、イタリアで開催される世界最高峰の「曲技飛行世界選手権」の最上級クラスに唯一のアジア人パイロットとして参戦予定!
さあ・・・室屋義秀様の登場です!
「夢をかなえるコツって・・・」
18歳からアルバイトに明け暮れて操縦免許を取得。費用を貯め、費用が格段に安いアメリカで訓練を続ける事6年。やっと本格的なアクロバット飛行訓練にたどり着き、更に4年間の訓練。
訓練中に世界の操縦レベルに愕然とし、日本の立ち遅れた状況に危機感を抱きました。
そして「操縦技術世界一」を目標に掲げ、世界選手権での優勝を目指す事を決意しました。
世界選手権の最上級クラスで戦うには専用機が不可欠。そこで29歳の時に決意し、全額借金で機体を購入。しかし急激な円高、アメリカからの輸送での破損など不運が重なり、あっという間に資金難に陥ります。
更に事前調整ではOKとされていた飛行許可も輸入直前にNGとの方針に転換され、完全に行き詰りました。
そんな時に奔走してくれたのが仲間達でした。仲間と呼ぶには失礼な大先輩の方々が、資金調達・機体修理・飛行許可などに走り回ってくれた結果、3ヶ月で奇跡が起きました。
マネーの虎で有名な「生活創庫」堀之内社長が、無償で資金を援助してくれて、ベテラン整備士が無償協力で機体を修理してくれる事に。
そして航空局からもたくさんの指導をいただき、ついに初飛行へと繋がりました。
その後も更に多くの仲間に支えられながら、一歩一歩ゆっくりと前進を続け、2009年、36歳でレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ参戦までたどり着きました。
振り返ってみると、これまでの人生は奇跡の連続です。しかし、私は普通の家庭の普通の子供で、特別な特技も思いあたりません。
ただ「言葉の力」を信じて夢を素直に語り、休むことなく歩いてきました。
心がけたのは、1日のうち3分間はがんばること。
3分間は1日のうち、たったの0.2%。これだけの頑張りではすぐには効果はでないかもしれません。しかし、こんな小さな頑張りでも5年、10年続ければ、自分が加速度的に成長していたことに気付くでしょう。
夢をかなえるコツは単純で、やるかやらないか、ただそれだけの事なのかもしれませんね。
2011-02-22
取材:編集部
タグ:スポーツ・格闘技
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