530万部の大ベストセラー、電子レンジ料理の第一人者のスゴい人!
今日のスゴい人!は電子レンジ料理にいち早く注目し、誰もが美味しく簡単に作れる料理を研究している。
経験を活かして考えた数多くのレシピ本が大ベストセラーとなり料理の本の売上はなんと530万部!
生きることと、食べることは直結していると言う。料理を通して伝えたいこととは?
さあ、料理研究家村上祥子様の登場です!
「ちゃんと食べて、ちゃんと生きる」
最初に料理を作ったきっかけは、小学生の時病弱だった母を喜ばせたかったからでした。
結婚をしてからは、外国人の奥様にお惣菜をお裾分けしていると、「教えて欲しい」と頼まれて
その友人達も集まり料理教室を始めました。「ご飯が美味しい、と主人が喜んでくれる」という声を聞くことが何よりも嬉しかったです。主人の転勤を機に料理教室をお休みした時に、母校で栄養指導の講師になり、当時珍しかった電子レンジを実習で使いました。
一人暮らしの学生や高齢の方の為に簡単で健康的な料理ができないかと考えて本格的に電子レンジ料理の研究を始めたのです。40歳の時、原因不明の高熱に悩まされ、口腔外科で慢性骨髄炎だと診断されました。
顎骨に菌が入り骨髄が化膿。歯を抜いてあごを削る手術を4年かけて10回しました。義歯を入れるまでの4年間は、歯がない状態でした。抜糸も済んでいない頃、ミキサー食では満足できず夫が持ってきた生ハムをこっそり食べてみたら塩気が傷口にしみて痛い。
でもとても美味しい。生きている、という実感でした。「病気だとしても、美味しいものを食べて元気になりたい」それが大切なことだと一層強く思うようになりました。毎月宮崎の病院に「おいしい給食支援」に行っていますが、患者さんがおいしいと喜んでくださること、食べ残しがなくなることが何よりの喜びです。どんな料理方法なら便利だろうかと料理を作る人や食べておいしいと喜んでくださる方々の為に
レシピを考えています。周りのスタッフにも恵まれ、何十年も一緒に居てくれることに感謝しています。
人生には色々なことが起きて、マイナスのことの方が多いです。だからこそ元気でいるためには、食べることが大事!
しっかり食べて生きる力をつけましょう!
これからも人に喜んでもらえる料理を研究し続けていきます。
2011-09-07
取材:山縣かほり
タグ:料理
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