『講談』
日本の伝統芸能であり、40年前まで講談師の9割以上が男性であった。
そんな中に飛び込み、講談界に女流ブームを巻き起こしたスゴい人!がいる。
歴史的な話の中に現在の話を織り交ぜ、新しい流れを作り出し、会場に笑いの渦を巻き起こしている。
さあ・・・講談師、神田陽子様の登場です!
「自分を信じて」
学生時代は役者を目指していました。そんな時に、神田山陽師匠の『レ・ミゼラブル』という講談に出会って『講談師』になりたいと思いました。
師匠の話し方、声のトーン、振る舞い。全てが完璧でした。
すぐに師匠のもとを訪ねて二代目神田山陽門下に入門しました。
当時は女性の講談師は少なく、前座をしていた時は、周りの先生方から冷たくされました。
『女には無理だ』『女では客は集まらん』
いろんなことを言われましたが、そんな時に支えてくれたのは師匠でした。他の先生からの批判の防波堤になってくれました。
日本の伝統的な文化に新しい風を吹き込み、講談界を盛り上げたいと思っていました。
ちょうどその時、将棋界には女性棋士が誕生し、女流ブームが訪れていました。
師匠には、毎日他の人の稽古の10倍近く時間を取って頂き、本当に細かい部分まで毎日ご指導頂きました。
来る日も来る日も稽古に明け暮れ、これだと思ったものを信じて突き進んできました。
そうするといろんな方との出会いがあり、その方々がありがたいことに私を支えてくれました。
自分を信じて、一生懸命やることが大切なんだと思いました。
4月から大学生になります。心理学を学び、これまで培ってきたものを若い人たちに伝えていけるように体系化したいと思っています。無事に大学院を卒業すると還暦です。
私はこれからも自分を信じて突き進みます。
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