4年に一度の馬術の祭典世界馬術選手権大会で、日本の杉谷泰造選手が10位入賞という快挙を達成。しかし、そのニュースは日本のスポーツ誌やテレビを賑わすことは無かった。その状況に疑問を感じ、業界関係者以外の人にも馬術の魅力を知って欲しいと日本で唯一の馬術専門誌『Maraque』を立ち上げた。周りの人からはお金にならないから辞めた方がいいと言う意見が圧倒的に多かったが、あきらめなかった。
全くゼロからのスタート。しかし、彼女はその生活が楽しくてたまらないと言う。彼女を魅了する馬の魅力とは?
さあ・・・Maraque発行人、甲良みるき様の登場です!
「馬の文化を日本に広めるために」
私が子供の時はオグリキャップが流行った頃で、家にもヌイグルミがありました。
テレビで馬を見た時に「なんてカッコいいの?」と何かピンとくるものがあったんですね。両親に頼んで、乗馬を始めました。
「将来の夢は?」と聞かれると「ジョッキーです」と答える程、馬が大好きでした。
大学時代は税理士を目指して勉強しましたが、試験には合格できませんでした。
卒業後、まずはIPOをする予定だったベンチャー企業で経理を担当することになりましたが、そのベンチャー企業は一年でビジネスが立ち行かなくなり、社会の厳しさを目の当たりにしました。
次に転職したのが、人事コンサルをする会社。ここでは、本当に自由にさせて下さり、仕事の面白さを知りました。
幼馴染が乗馬雑誌『乗馬ライフ』の編集長をしていて、人手不足で困っているので仕事を手伝ってくれないか?という話をもらいました。
最初は編集経験も無かったので戸惑いましたが、馬の誘惑に負けて、トライしてみました。
編集の仕事に取り組む中、世界馬術選手権大会で日本の杉谷泰造選手が10位になりました。これは本当に凄い快挙でした。
でも、日本のスポーツ誌や雑誌などでは一切取り上げられていません。ヨーロッパでは、馬術はサッカーと並んでポピュラーで身近なスポーツです。
日本でも、乗馬や馬術、馬の文化を広く一般に知ってもらうメディアが必要だと心の底から思いました。他の人がやらないなら、自分がやるしか無い。これが『Maraque』を立ち上げたきっかけです。
まずは一般の人に馬自体に興味を持っていただくために、美しくて躍動感がありカッコいい馬の写真を使って紙面を構成するようにしています。
『Maraque』の発行を通して、今までの経験に無駄なことは一つも無いと実感しています。
執筆、編集はもちろん、広告の営業も私の担当です。
税理士を勉強したので、日頃の経理から決算、申告まで自分でやっています。
毎日あっという間ですが、とても楽しく充実しています。
世界中の馬の文化を日本に伝えること、そして、日本の馬文化を世界に広めること。これが私の役割だと思っています。
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