マウンテンバイクのダウンヒル競技において、異例の16歳で日本最高峰のクラス“エリートクラス”の大会出場を認められ、最年少で全日本大会優勝を果たした。
メディアでは、「マウンテンバイク界に超新星現れる!」と取り上げられ、世間の注目の的となった。
その後、日本人で初めて海外チームに所属し、ワールドカップにフル参戦。
アジアチャンピオンのタイトルも手中に収めた。
日本のマウンテンバイク・ダウンヒル競技をリードし続けているスゴい人だ。
そんな彼の目標は
「世界一になること」
さあ・・・マウンテンバイク・プロライダー井手川直樹様の登場です!
「目標は世界一」
小さい頃から自転車に乗るのが大好きで、3歳くらいから、補助輪なしの自転車を朝から晩まで乗り回していました。
小学生の時に近所の自転車屋で見たマウンテンバイクに一目惚れ。
「カッコいい!これ、乗りたい!」って。
子供だから本当に単純ですよね(笑)
学校が終われば真っ先に学校を飛び出し、カバンを家に置いて、真っ暗になって見えなくなるまでマウンテンバイクに乗っていました。
その自転車屋に既にあった自転車チームのお兄さんがマウンテンバイクの大会にも出場していて、自分も一緒に大会に出るようになりました。
それからは、マウンテンバイクが大好きでただ毎日のように走っていました。
特に成績を気にしないで出場していた高校1年生の時には、全日本選手権で優勝できたんですよね。
当時高校の自転車部に所属していて強制的に坊主頭だったので、「いがぐり頭の変な奴が優勝した」って注目されましたね(笑)
その後も競技を続けていて、20歳になった年に海外から電話がかかってきて、
「マウンテンバイクのグローバルチームを作るけど入ってくれないか?」
と誘われて、英語だったので内容はよくわからないけど、二つ返事で「やらせてください」って答えていました。
アメリカ、オーストラリア、南アフリカなど9カ国の人が集まった混成チームでした。
その時同じチームだった南アフリカ人が、今の世界チャンピオンです。
そこから、ワールドカップに出場したり、HONDAのマウンテンバイクのチームからオファーをもらったりと、色々な経験をさせてもらいました。
あれは20歳ぐらいの時だったと思うんですが、海外にも呼ばれて、レースにも勝って、「自分は人より才能がある」って思ってしまった時期がありました。
若い時って根拠の無い自信があって、その自信に勢いが噛み合った時に試合に勝てたりするんですよね。
でも結局、世界の舞台で戦っている選手を間近で見ると、才能だけでやっている選手は結果にムラがあるし長くは続かない・・・
やっぱり努力する才能が無いと、安定して勝ち続けることはできないんですよね。
努力を続ける事が一番大切なんだと思います。
今は3年後にワールドカップで優勝することを目指して練習をしています。
究極の夢は、日本人選手の意識が「世界一になるんだ!目標は世界一なんだ!」と考える事が当たり前になってくれたら嬉しいですね。
それがきっと日本のマウンテンバイクシーンの底上げに繋がるのだと思います。
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