2004年、東洋人初の演出家としてNYのオン・ブロードウェイにて「太平洋序曲」を上演し、同作はトニー賞の4部門にノミネートされた。
11年、三島由紀夫原作の「金閣寺」を舞台化。
NYリンカーン・センター・フェスティバルに正式招へいされた。
13年には欧州初のオペラ演出として、オーストリアにてモーツァルトのオペラ「魔笛」を世界初演。
今年はミュージカル「スウィーニー・トッド」の韓国上演を予定しており、アジアデビューを飾る。
常にジャンルにとらわれること無く初めての試みとなる公演も精力的に手掛け、活動の幅を広げているスゴい人が本日登場する。
彼もかつては「人と違う」事に悩み、一時は引きこもりになっていた。
しかし、様々な経験を経て、今世界で活躍している。
様々な考え方を尊重する、彼の考え方とは?
さあ・・・演出家 宮本亜門様の登場です!
「結論なんか無くていい」
育った環境は、新橋の花柳界。
周りは大人ばかりなので、ませた子供というか、趣味は、日舞や茶道、それに仏像、神社仏閣鑑賞でした。
同世代の友達とは話が合わないので、仲間はずれにならないように努力しましたね。
反面、楽しいと思える視点がどうしても人と違うので、自分は変わりすぎてると責め、1年間引きこもりになり、しまいには精神科にも行かされました。
何度も自分の人生は終わりにしたいと思った辛い時期でしたね。
でも、その引きこもりがきっかけで、今、演出家になれたのです。
部屋でこもりながら、レコードを何度も聴きながら、沢山のイメージが止めども無く湧いてきてワクワクしました。
この感動を人に伝えないとと思ったのが、演出家を夢見たスタートでした。
まさに「引きこもり万歳!」ですね。
舞台演出をしていてわかってきたことは、人間の事を考え、探っていくと、その多様性、個性の素晴らしさを教わるし、その内面の矛盾も含め、人間の奥深さ、果てしない可能性を感じるということです。
僕は、きっと世間のいう「大人らしく」という定義から見ると欠けている点が多い人間です。
でも逆に、生きるということそのものに関する感動やその可能性へのアンテナは、錆びていないと思います。
それに、いつまでも磨き続けたい。
だから、僕はレールに乗ることで安心しない。
新しい事をする時は、最初はドキドキするけど、やってみると意外といつも楽しい。
はじめは怖いしジタバタするけど、その重圧も喜びに変えることができる楽しさも身に付いてきました。
でも、どうもがいても心が固まってきたら、自分を、Google Earthの様にどんどん視点を上げて宇宙からちっぽけな自分を見下ろすようイメージします。
すると、こんなちっぽけな自分がこんな小さな地球で一生懸命生きている姿が愛らしく見える。
小さな世界で考えすぎている時には視点を高くして、巨大な宇宙や自然の中にいる自分を感じて心身ともに充電するのです。
この世には、結論なんか無くて良い。
「こんなに楽しい世界がある!」
自分の知らない世界にたくさん触れて生きて、この一度限りの命を存分に生きたい。
だから、もっと世界を知って、多様な文化や人々、世界と出会い、個性や考えを持った人々と色とりどりの感動を分かち合うのです。
そういった気持ちから、東京タワーがブルーに染まる4月2日の「Warm Blue Day」に参加し、みなさんとともに多様性を楽しみたいと思います。
◆一般社団法人 Get in touch「Warm Blue Day 2014」開催!
日時:2014年4月2日(水)
会場:東京タワー 正面玄関前
参加:自由
司会:東ちづる、安倍昭恵、石井竜也、宮本亜門ほか
4月2日は、国連が定めた
『World Autism Awareness Day(世界自閉症啓発デー)』
“ライト イット アップ ブルー”の日。
今年も東京タワーが、Warm Blue に包まれます。
ブルーの何かを身につけて、皆様も是非ご参加ください。
〔当日プログラム〕
★東京タワーブルーライトアップ(厚生労働省等主催)
★Get in touch主催イベント
・ブルーキャンドルリレー(2013年には約1400人が参加)
・バリアフリー・ロック・バンド「サルサガムテープ」
+Get in touch+ゲストによるライブパフォーマンス
・安倍昭恵夫人によるAutismへの理解の呼びかけ
・ブルーの世界の名車やオートバイ、自転車が
東京タワーへ集結。
レーシングカーの試乗会も開催
◎表参道アートスペース「BA-TSU ART GALLERY」で
アートイベントを開催
◆宮本亜門演出、三島由紀夫原作
舞台「金閣寺」
日程:4月5日(土)?4月19日(土)
会場:赤坂ACTシアター
出演:柳楽優弥、水橋研ニ、水田航生、市川由衣ほか
詳細・チケットの購入はこちらから
http://www.parco-play.com/web/program/kinkakuji2014/
※一部携帯では見られない可能性があります。
タグ:演出