キックボクシングの技に加え、投技や立った状態での関節技が含まれる“シュートボクシング”
このシュートボクシング界で現在注目を集める女性がいる。
彼女は、シュートボクシング初の女子トーナメントGirls S-cup2010、2012年世界王者に輝いた。
過酷なトレーニングを積み重ね、シュートボクシングを続けるその目的とは?
さあ・・・シュートボクサー RENA様の登場です!
「無限の可能性」
4人姉妹の末っ子で、一番上の姉とは8つ違い。
よくある話ですが姉達の小間使いにされていました。
ちょっとやんちゃだった姉の姿を見て私も小学校3年生頃から学校を休みがちになり、5、6年生の頃は殆ど自宅にいました。
学校でいじめられたわけではなく、行くのが面倒になったのです。
久しぶりに学校に行った帰り道、今通っている道場の看板が目に入りすごく気になって母にお願いして道場を訪問しました。
元々格闘技に興味は無かったのですが、姉をしばきたかった気持ちもあったのかもしれません(笑)
初めて体験した練習では、先生にパンチやキックが一発も当たらないことに腹が立ちましたが、シュートボクシングが面白くて仕方がありませんでした。
そして、汗をかく感覚が何よりも気持ちよかった。
引きこもりの時は母の後ろに隠れているだけで感情を表に出せませんでしたが、道場に通い始めてから感情も表現できるようになりました。
ジムの先生に色々と悩み相談にも乗ってもらい、中学校にも行くようになりました。
中学時代から色々な大会で優勝しましたし、アマチュアの試合では1度しか負けませんでした。
でも、プロのきついトレーニングをやる自信が無くて躊躇していた時に、
「無理だったらやめればいいから。まずはチャレンジしてみれば」
とジムの先生から声を掛けてもらい、16歳の誕生日にプロデビューしました。
しかし、デビュー戦は敗退。
完全にプロをなめていました。
その後、悔しい気持ちと勝ちたい気持ちを持ちながら必死に練習を重ねた結果、Girls S-cupの日本トーナメントと世界トーナメントで2年連続で優勝できました。
でも、ライバルと言われた選手とのエキシビションマッチでダウンを奪われ、その後挑んだタイトルマッチで敗れたりショックなことが続いて、一度は本当にプロを引退しようと思ったこともありました。
だけど、時間が経つにつれて「私を支えてくれた人をもう一度笑顔にしたい!」という気持ちが強くなり、今度は自分のためではなく応援してくれた人の為に戦うことを決めて、ライバルにも勝ってベルトも獲ったし、2度目の世界トーナメントで優勝することもできました。
私は、「引きこもりだった私でもここまで出来るようになった」という姿をメディアを通して子供達に見てもらい、自らの無限の可能性に気づいてもらいたいです。
◆RENAオフィシャルブログ
http://ameblo.jp/rena-official/
タグ:スポーツ・格闘技