本日登場するスゴい人は、世界の舞台で活躍する女性プロフリークライマーのスゴい人!
彼女は小学校5年生でクライミングを始め、翌年全日本ユース選手権優勝。
2008年にはWorld Cupボルダリング種目フランス・モンタウバン大会で初優勝。
これは日本人女子初の快挙であった。
更に2009年、2010年には、年間5?8戦世界の各地で行われるWorld Cup の総合成績によって決まるWorld Cupボルダリング年間チャンピオンを獲得した。
昨年、2014年にも年間チャンピオンを獲得し、今年2015年のWorld Cupでも5戦中4戦目にして、すでに年間チャンピオンが確定している。
これほどの輝かしい成績を残す彼女にも、結果が出ず苦しんだ時期があったという。
彼女はどのようにして苦しい状況を乗り越えたのだろうか?
さあ…
プロフリークライマー
野口啓代様の登場です!
「壁と向き合う」
小学校5年生から趣味でクライミングを始め、大会にも出ていましたが、本気でトレーニングを始めたのは2005年。16歳になって初めて世界選手権に出たことがきっかけでした。
初めての世界大会に緊張し、日本代表として恥ずかしい登りは出来ないと思い、大会に向けて何か月も前から学校以外の時間はすべてトレーニングに打ち込みました。
その結果、リード種目で3位に入賞することができ、努力したものが身になって、自分がやればできることを実感しました。
それから毎年ワールドカップに挑戦し続けたものの、成績が伸びず、2007年に友人の誘いを受けて種目をボルダリングに転向すると、初出場で2位になることができました。
そして2008年、ついにW杯で念願の優勝を掴むことができました。
更に、2009年、2010年には年間チャンピオンになることができました。
この頃は自分の目指す姿がとんとん拍子に実現していきました。
私は好きな事にのめりこむタイプで、クライミングを始めると他の事が手につかなくなってしまうのですが、家族や学校など周りの方々の応援や支えがあったからこそ、大好きなクライミングに打ち込むことができたのだと思います。
ところが、それから3年間は不調が続きました。
勝てないことに焦り、負のスパイラルにはまってしまい、もう一生勝てないんじゃないかという不安に襲われ、一時は引退も考えました。
そんな中迎えた2014年、調子もよく「今年は全戦優勝できるんじゃないか」という自信がありました。
ところが8戦中4戦目まで優勝は1つも無く、自分はいったい何をしてきたのだろうと、とても落ち込みました。
もう勝てないと思い、開き直って「ただクライミングが好きで登りたい」という気持ちに正直に、楽しんで登ったところ、後半から生まれ変わったかのように結果が出るようになったのです。
後半の4戦すべてで優勝し、その年の年間チャンピオンになることができました。
結果の出ない時は本当に苦しかったですが、それでもクライミングを嫌いになることはありません。
むしろ、好きだからこんなにつらいので、どうでも良かったらこんなに苦しくはならないはずだと思っています。
それくらい、私にとってクライミングは人生の中心にあるものです。
今の目標は、今年のW杯最終戦をベストパフォーマンスで優勝すること。
そして、来年フランスで行われる世界選手権で優勝することです。
今までやってきたことをすべて出し切りたいと思っています。
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