“アルティメット”
バスケットボールとアメリカンフットボールを組み合わせたような、フライングディスクを用いて行うチーム競技である。
2001年からは第二のオリンピックと言われるワールドゲームズの公式種目にもなっている。
世界約15万人、日本では約4,000人の競技人口がおり、国内に約200チームが存在する。
本日登場するスゴい人は、このアルティメットにおいて2012年にWFDF世界アルティメット&ガッツ選手権で優勝し、翌2013年にはWFDF U-23世界選手権MIXED部門で3位入賞、個人MVPに輝いた女性。
彼女は現在、平日は高校講師の仕事をしながら、東京の社会人チーム「HUCK」に所属し、休日はアルティメットで活躍を続けている。
さあ…
アルティメット選手
池治ちあき様の登場です!
「恩返し」
幼い頃から体を動かすことが好きで、中学時代はバレーボール、高校時代はバスケットボールをしていて、夢は体育教師になる事でした。
体育大学に入学後、部活動紹介があり、アルティメットの試合のハイライトを見てすぐに惹かれ、入部しました。
ほとんどの人が大学から始める競技なので、競技歴の長い先輩にはなかなか追いつけず、試合に出られるようになるには時間がかかりました。
先輩が多く、1年生はディスクに触れる時間がとても短いので、部活が終わった後に自主練習をして、手や腕の使い方、風や雨の影響を受けながら狙った場所へパスを通せるようにして、1年生の夏の大会から出場することができるようになりました。
大学4年生の時、インカレで優勝し、代表入りして世界一もとったので、この経験を活かして教育の道に進もうと思っていました。
ただ、世界一を取った当時は代表の中で最年少で、チームの主軸では無かったので、競技を続けて今度は自分が中心選手となって世界制覇をしたいと思うようになりました。
代表でお世話になった先輩からのアドバイスもあり、競技を続けるために東京に出てくることを決意しました。
今は、平日は高校の講師として仕事をしながら、土日にアルティメットをする生活を続けています。
アルティメットはまだまだ広まっていないため、代表になってもなかなかスポンサーさんがつかないことなどもあり、ユニフォームや遠征、合宿などにかかる費用を工面しなければならないのでお金の面での苦労はあります。
生活するのがやっとで遠征費を出せず、試合に出られない時は本当に悔しかったですね。
でも、仕事とアルティメットの両立で休みが無くても、アルティメットがあるからこそ仕事も頑張れますし、これからもっと多くの人に知ってもらって、応援してもらえるように、アルティメットを広めていきたいと思っています。
いつも、母から言われていた、周りの人に感謝し続けることを大切にしています。
私が今こうして東京で活動できているのは、快く送り出してくれた姉のお蔭ですし、応援してくれる家族や周りの方々のために恩返しをしたいという気持ちが一番の支えとなっています。
来年の世界大会では、2013年に銅メダルに終わってしまった男女混合の部門で金メダルを取ることを目指し、これからも日々練習に励みます。
◆オンライン後援会「アスリートエール」
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タグ:スポーツ・格闘技