“キシリクリスタル”というキャンディをご存知でしょうか。
ガムなどに使用される、砂糖に近い甘みを持つ食品添加物“キシリトール”を用いて世界初と言われるキャンディの製品化に成功し、同製品の開発チームを率いたスゴい人が本日登場する。
2001年に発売された同製品は、ハードキャンディ市場において2003年から11年連続売上ナンバーワンブランド※を達成。(※インテージSRI調べ 2003年6月?2014年2月 袋キャンディ市場、累計販売金額ベース)
今年で発売15周年を迎える。
大人気製品となったキャンディも、開発着手当時は「技術的に不可能」と言われていた。
不可能を可能にした製品開発を支えた想いとは。
さあ…
モンデリーズ・ジャパン株式会社
工場CIスーパーバイザー
小林一英様の登場です!
「0から1を生み出す」
1997年、まだ日本で食品添加物として認められていなかったキシリトールが認可されることになり、当時の三星食品でキシリトールのキャンディを作りたいという話が挙がった際に、私へ開発の話をいただきました。
最初はたった一人、研究室で研究をしていました。
キシリトールは砂糖と違って、溶かすと固まらなくなってしまうという性質を持っているため、キシリトールを主成分としてキャンディにするのは技術的に不可能と言われていました。
毎日失敗の繰り返しで、やらなければならないけれど、どうやったら出来るのか見当もつかず、本当に出来るのかという不安と闘っていました。
自信を失いながらも、世に無いものを作りたい、誰も作っていないものを作りたいという想いを支えに研究を続けました。
日々幾重にも研究を重ねた結果、1年後に研究室でキシリトールを主成分としたキャンディ製品化に成功。
今度は工場に場所を移して7?8人のチームで量産に向けた研究が始まりました。
更に1年後、ついに量産の目処がたち、発売日まで決まり、販売店さんにも告知をしました。
しかし、実際に販売に向けて大量生産を始めると、何度やっても連続してキシリトールを固めることが出来ず、発売を断念せざるを得なくなってしまいました。
発売中止となり、私は責任を感じ、どんな顔をして会社に行ったらいいのかもわかりませんでした。
何度も心が折れそうになりながらも改良を続け、開発着手から4年経った頃、ついに製品化に成功。
鍵は「逆転の発想」でした。
それまでは、出来ない事を出来るようにしようと試行錯誤して、どうしても出来ず、もがいていました。
問題は明確になっていたので、出来ない事を否定するのではなく、出来なくて当然と考えるようにすると、自ずと解決の道が見えたのです。
製品化が成功した時は、正直、嬉しいよりもほっとした、助かったという気持ちの方が大きかったですね。
試作段階でかなり投資をしていましたし、なんとしてもやり遂げるという強い意志とこれが出来なかったら会社を去るしかないという覚悟で取り組んでいましたから。
今は、生産工場の現場で工場全体の改善を行っています。
0から1を生み出すことは、本当にすごいこと。
メーカーで働いているのでモノ作りにはこれからも携わっていきますが、今後も0から1を生み出す事に積極的に挑戦していきたいと思っています。
◆キシリクリスタルホームページ
http://www.xylicrystal.jp/
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