本日登場するスゴい人は、バーテンダーとして48年間活躍するスゴい人!
彼は、赤坂のフレンチレストラン「シド」で3年間勤め、その後帝国ホテルで29年間勤めた。
1976年には帝国ホテルカクテルコンクールにおいて、「ミルキー・ウェイ」で優勝。
1977年にはANBAカクテル・コンクールにおいて、「ルナ・ローザ」で準優勝。
そして、1999年にはCCSカクテルコンペティションにおいて、「ダイヤモンド・ダスト」でグランプリを獲得した。
さあ…
The Bar 草間 GINZA
オーナー
草間常明様の登場です!
「コンプレックスを原動力に」
地元北海道でバーテンダーをしていましたが、もっと勉強するために上京する決意をしました。
田舎から家出同然で出て来て、赤坂のフレンチレストランの求人を見つけ、面接を受けに行くと、師匠・福島勇三さんと出会いました。
合格を頂いたものの、高級レストランの雰囲気に圧倒され「私には務まりません!」と言うと、ニコニコ笑いながら「大丈夫、大丈夫」と言って働かせてくれました。
師匠との出会いで今の私があります。
その後ワインブームを機に、ソムリエ資格取得を目指し、帝国ホテルで働き始めました。
フレンチレストランから数か月でラウンジに異動になり、350席のお店で1日300?500杯のカクテルを作るように。
最初はスピードについて行けずカウンターから追い出されましたが、必死に努力しました。
ある時、チーフが突然亡くなり、私がチーフ代行に。
支配人からどんなチーフになりたいかと聞かれ、「みんなに好かれるチーフ」と答えると、「人から恨まれなかったら頭には立てない」と言われ、覚悟して厳しくするようになりました。
自分を追い込むためにも、人に厳しくし、自分も更に努力をしました。
あまりに厳しくしたので私以外全員が敵でしたが、この間に自分らしさや、ホテルのバーテンダーはどうあるべきかを身に付けました。
次に異動したメインバーでは、お客様は厳しい方が多く、異動してすぐに洗礼を受けました。
私はあまりお酒に強くなくて、「酒を飲めないやつに作られたくない。来るな」と言われてしまいました。
どうしても仕事をしたかったので、他のバーテンダーが接客をしている間ずっと見ていて、メモして、データを盗み、担当バーテンダーが休みの時にお客様のところへ行って「作らせてください」と言いました。
最初は嫌な顔をされましたが、作って飲んでもらうと気に入って頂き、それからお客様がつくようになりました。
お客様の期待を超える感動を提供することを、常に心がけていました。
大変な時は沢山ありましたが、過ぎてしまえば楽しい事しか覚えていません。
ただ、田舎者で知識もお金も無いというコンプレックスが「負けて堪るか」という原動力を生んだと思います。
一流ホテルに入って一流のお客様をもてなすには、一流とは何かを知る事と、経験する事が必要でした。
お客様に勉強させて頂いたお陰で今日があります。
劣等感やコンプレックスは宝物です、めげず前に進みます。
◆The Bar 草間 GINZA
中央区銀座7-7-6 アスターブラザビルB1
03-3571-1186
営業時間:月?金18:00?AM1:00/土18:00?24:00
定休日 :日・祝