本日登場するスゴい人は、昨年(2015年)JAXAの宇宙飛行士として約142日間にわたるISS(国際宇宙ステーション)長期滞在ミッションを遂行したスゴい人!
彼は2015年7月23日から同年12月まで、日本の実験棟「きぼう」にて科学実験やステーションの運用に携わった。
彼は、自衛官から初の宇宙飛行士になった人物。
防衛大学校を卒業後航空自衛隊に入隊し、F-15戦闘機のパイロットとして飛行任務に従事したほか、テストパイロットとしても活躍。
2009年、約1000人の応募者の中から現在ISS長期滞在中の大西卓哉宇宙飛行士、2017年にISS長期滞在予定の金井宣茂宇宙飛行士ともに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士候補者に選抜された。
さあ…
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
宇宙飛行士
油井亀美也様の登場です!
「楽しく頑張ろう」
子どもの頃から、宇宙飛行士になりたいと思っていました。
勉強したくても大学に通うお金はなく、勉強を続けたいのなら防衛大学校に行くか、そうでなければ実家の農業を手伝いなさいと言われ、防衛大学校へ入学。
卒業後は幹部候補生になるため、宇宙飛行士の夢を断つことになり、悔しくて涙を流しました。
勉強する意味を見出せずにいると、同室の先輩から「悩むのはわかるが、そこで何もしないと将来の道は閉ざされる。今やるべき事をがむしゃらにやっていれば道は開けるから頑張れ」と言われ、気持ちが切り替わり、勉強を頑張りました。
素晴らしい先輩に出会えたことは本当に幸運でした。
卒業後、パイロットの訓練を受け、アメリカの空軍での研修に選ばれて参加した時、映画『ライトスタッフ』を観たのです。
米軍のテストパイロットから宇宙飛行士に選ばれた人の物語で、日本も将来、テストパイロットから候補者を選ぶ時が来るかもしれないと、再び宇宙飛行士への希望が芽生えました。
当時の私にとっては遠く高い目標でしたが、33歳でテストパイロットになることができました。
テストパイロットになると話すと妻は「戦闘機でも危険なのに、なぜもっと危険な道を選ぶの?」と言いましたが、「宇宙飛行士になりたくて、もしかしたら将来テストパイロットから道が開けるかもしれない」と言うと納得して応援してくれました。
宇宙飛行士候補募集に気づいていなかった私に、教えてくれたのは妻でした。
選考が進んでいく中、最終選抜に合格したら自衛隊を退職しなければならないのに、最終選抜までなかなか上司に言い出せませんでした。
ある日勇気を出して言いに行くと、「同じ国のための仕事なので自衛隊にとってもJAXAにとっても悪いことはないだろう」と推薦状を書いてくれました。
しかし後で聞くと、私が言い出せずにいるのを知っていた同僚が上司に「認めてやってください」と言ってくれていたのです。
JAXAに入ってからミッションの実施までに6年間訓練を受けましたが、最初は責任の重さを実感し、偉大な先輩方を見て、本当に自分にできるのかと不安にもなりました。
しかし、実際にミッションが始まるときには、心は落ち着いていました。
訓練を乗り越えてきた自信と仲間への信頼が支えとなり、不安はありませんでした。
やはり、窓から地球を見た時にはとても感動したのを覚えています。
今後は宇宙での経験を開発に活かし、ミッションの成功をサポートします。
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