奇跡の生還を続ける無酸素登頂トップクライマー
標高8000メートル。
気温マイナス数十度。
風速数十メートル。
本来人間が生存することを許されぬ「死の地帯」に酸素ボンベ無しで挑み続ける登山家。
小西浩文。
困難だからこそ挑戦する価値がある、と彼は言う。
登山家だけでなく、現代のビジネスマンの間でも彼の“限界を超える極意”が注目されている。
無酸素登頂トップクライマーが伝授する困難の乗り越え方とは・・・
さあ小西浩文様の登場です!
「現代日本で“生き残る”技術」
現代日本。お金が潤沢にあったほうが事業は成功しやすいでしょう。
酸素量が地上の3分の1のデスゾーンでは酸素がいわばお金のようなもの。私は、何も無いところ、地獄でこそ何をつかめるかを体得すべく、己を磨き、鍛えるために無酸素登頂に挑みます。
現代社会で皆が悩み苦しんでいる困難と、私が8000メートル峰での無酸素登頂を乗り越える際の筆舌に尽くし難い困難は本質的に非常に似ていると思います。
どちらも克服するには心を鍛えることが不可欠で、私は山にいる時以外も24時間が訓練だと思っています。
人間、究極のリラックス状態でこそ、最大限のパフォーマンスを発揮することができます。
その為に本気でリラックスするための稽古を行います。いついかなる時でも、へそ下の丹田に心をおくよう意識しています。
また、意識的に、怒りや憎しみ、悩み、ジェラシーといった感情は長く持たないようにします。
これがずっと続くと、力が発揮しきれないだけでなく、生命力までも落ちてしまいます。
心ひとつで、必ず極楽を掴むことができるのです。
死の地帯で無常にも奪われていった仲間の命、20代での3度のガンの手術、妻の死、何を挫折ととるかは、その人次第。
心のあり方で世界が180度変わることを私は体得しました。
心が変われば、自分が見えている「世界」は一変し、心を鍛え続けることにより、必ず限界を超えることができます。
そして、自分が成長すれば劇的に人生が変わっていくのです。
2010-05-13
取材:編集部
タグ:スポーツ・格闘技
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