義足による走り幅跳び、日本一のスゴい人!
”天命”とは努力し、探し続け、やっと見つけるモノ。・・・なのでしょうか?
今日の女性は、日本一という称号を持っている女性。
でも、その日本一のきっかけは、『逃げることができない残酷な現実』から生まれた。
青春時代に、足を失う・・・これほどの過酷で残酷な現実・・・
アテネ、北京、パラリンピック出場は、紛れもなく、彼女に“天命”を気づかせた。
過去を受け止めるとは?生きるとは?
さあ、佐藤真海様の登場です!
「足を失った私が得た命の輝き」
『全てが上手く行っても右足の膝から下を残す事は出来ないでしょう』
一つの夢を叶え早稲田大学でチアリーダーとして活躍していたある日「骨肉腫」と告げられた。
「私は、足を失ってまでも生きていく価値があるのだろうか…」
しかし家族、仲間、そして自分の為にも私は「生きる」事を選択した。
抗がん剤治療と手術、10ヶ月間の闘病生活は筆舌に尽くしがたい。
抗がん剤の副作用で髪も全部抜け落ちた。
先の見えないトンネルの中で入院仲間の笑顔と、心から「生きたい」と思う姿に何度も救われたが
皆は亡くなってしまった。
私は足を失ったけど生きている。クヨクヨしていてはいけない。
「生きる」という事はただ毎日を平凡に過ごす事ではない。
目的や目標を持って一日一日を大切に生きる事だと。そう教えてくれた皆は、私のアテネ、
北京のパラリンピックでの活躍をどこかからか見守って支えていてくれたと思う。
あの時から7年。 あのまま普通に生きていた私も幸せだったと思う。
でも、今の自分が不幸だとは思っていない。
小さな事への感謝や夢へチャレンジする気持ちが日々私を幸せな気持ちにしてくれる。
もしかしたらこっちの方がワクワクする人生かもしれない。
社会人として、アスリートとして、そして女性として「命」を輝かせ続けたい。
辛い時に母から「神様はその人に乗り越えられない試練は与えない」という言葉をもらった。
この言葉を信じてこれからも笑顔で生きていきたい。
2010-01-06
取材:編集部
タグ:スポーツ・格闘技
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