ベトナムの「赤ひげ先生」と呼ばれ、無償で眼科治療を行うスゴい人!
ベトナムで無報酬で手術をしている日本人眼科医がいる。現地での活動費用や術費用は国や政府の援助を受けず全て自腹!2週間日本で医療行為をして次の2週間はベトナムで無報酬での手術。
この活動を10年間繰り返している。請負う手術の数は日本の4倍の年間800件!既に1万人近い方に
光を灯している。さあ、眼科医師 服部匡志様の登場です
「逆境の中の情熱」
高2の夏、怖かった父が癌で亡くなり衰弱して行く姿を見て、死を凄く身近に感じました。
親戚中が集まり四十九日が執り行われる中、全てが嫌になり、自分をどうにかして変えたい!と思い
黙って家出をしました。行き先は北海道。寂しい旅の途中、沢山の人の温かさに触れ、自分の悩みの小ささや世界の広さを感じました。僕の熱いハートはこの旅から得ました。医者になる事を決めたが、
旅で1ヶ月も高校をさぼった為、勉強についていけない。大学受験も失敗し続け4浪。
明日受験しても問題ない状態を維持し続け医学部に合格しました。最初目指していたのは消化器外科でしたが、眼科を志すようになったのは、医局説明会で心の師となる眼科の教授との出会いからでした。
友人から眼科の説明会は焼肉を食べさせてもらえると聞き、教授の顔もわからないまま食事をしに行ったんです。でも教授と話しているうちに凄く大きなハートを持ち合わせた人間性に惚れました。
しかし、眼科医になると母親に相談したら猛反対。教授に伝えると、「俺が変わりに説得してやる」。
その心意気に惚れ直し眼科医になることを決意しました。1日で辞める人もいる、労働環境が過酷な病院で勤務しました。そんな環境の中逆に僕は意地になり1週間、1ヶ月・・・
3年半勤め上げ、院内でも確かな実績を作りました。
辛い時間でしたが今から思えば浪人した4年間が、こういう辛い時でも頑張れる元気を培ってくれたのです。
ある時学会でのこと。「ベトナムで苦しんでいる人を助けて欲しい」というベトナム人女性医師の訴えを聞いて、その言葉が脳裏からずっと離れませんでした。悩んだ挙句の果てに、『世界に対して日本は兄貴のような存在。目先ではなく大きい視野で活動するべきだ』と考え、ベトナム行きを決行しました。
誰かのせいにしていたら動けない。だから自分でやるだけ。思ったら次は行動に変えてみる。
それが大切ですね。
2011-09-15
取材:櫻井智之
タグ:医学
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