家庭にお風呂がある時代となり、町のコミュニケーションの1つであった銭湯は激減した。
しかし、家業である銭湯を守りながらプロマジシャンとして活躍するスゴい人!がいる。アメリカの週刊誌「Newsweek(ニューズウィーク)」でも絶賛され、ペルーのフジモリ元大統領をはじめ芸能界、スポーツ界にも多くの大ファンがいる。
「マジックと銭湯」
人見知りで静かだった子供の頃、テレビの中にいるマジシャンに憧れてマジックが好きになりました。
しかし、当時はインターネットが無い時代。どうやって弟子入りするかも分からず、熱海の温泉旅館へマジックショーを見に行く事でマジシャンと少し話が出来るぐらいでした。だからマジックの勉強は本屋で売っている本のみ。最初は趣味の一環として独学でマジックを楽しんでいました。
大学卒業後はボーリングのインストラクターをやりましたが、組織に馴染めずにすぐに辞めてしまいました(笑)
それから、祖母の面倒を見ながら家業を手伝うことになったのです。自分で3代目の銭湯一家。
父親が亡くなり銭湯を継いだ時、お客様に喜んで頂くため、サービスの1つとしてマジックを披露し始めました。初めて来る方には「銭湯でマジック!?」とビックリされます。
マジックを通じて驚きとともに笑いがおこりリラックスして喜んでもらえると何よりも嬉しいです。
毎晩営業後、掃除をしたりレジを締めたりしていると寝るのは朝7時です。なので睡眠時間を削ってテレビや舞台等でマジックの仕事をしています。
100回の練習より1回の本番が何より大切!年間600ステージをこなしている経験が自分の宝だと思っています。マジックも、代々受け継ぐ銭湯も大切にして、お客様を笑顔にしていきます!
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