但馬牛の子牛を三田地域で25ヶ月以上飼育し、三田食肉センターで商品化(解体処理)した月齢30ヶ月以上の牛が、「三田牛」と定義されている。
年間数百頭しか生産されない希少なブランド牛だ。
市場に出回るのは多くて月に20数頭。
希少部位によっては、購入するためには何ヶ月、何年と待たなければならないこともある。
一般の市場に出回る事が少ない三田牛(さんだぎゅう)は、時に“みたぎゅう”等と読み違えられることもあるが、世の著名人がこぞって太鼓判を押す程、美味しい。
流通や農家の高齢化等の問題から三田牛を世に出す仕組みが危機的状況に陥った。
しかし、本日登場するスゴい人!が三田牛を守るべく立ち上がった。
さあ・・・株式会社三田食肉公社代表取締役 廣岡誠道様の登場です!
「能力は皆のために活かす」
小学4年生の夏休み、レストランを経営していた叔父と一緒に2週間ほどオーストラリアに行きました。
叔父は、ぶどう畑を畑ごと買い、レストランで使うワインを空輸したりしていました。
子供の頃は、世間様やお客様が喜ぶことが大好きな父や叔父と一緒にいることが多かったです。
小さい頃からお肉を食べて育ったので、美味しいお肉の食べ方に関しては常に追求し続けています。
ある日フィットネスジムで、塩分を1日20gしか摂取出来ないが大好きなお肉をもう一度食べたいという方と出会い、あらゆる書物を調べ、魯山人が編み出した“魯山人のすきやき”をアレンジして塩分5gでも美味しくお肉を食べられる料理を生み出しました。
それを食べてその方は、「またお肉が美味しく食べられる」ととても喜んでいらっしゃいました。
どんな困難な状況でも、人生、必ず良いことが舞い込み良い方向に進むと思います。
良いことが舞い込む大切なポイントは、まず、「良いことが舞い込む」と信じること!
口癖でもあるのですが『ええことになる!!』って結果を先に断言して決めてしまいます、微塵も疑うことなく。
そして、力強く生きている仲間を常に近くに置くこと。
弱気な人は手を差し伸べるが同じ気持ちになってはダメ。
自分が小さく纏まってしまうから。
昨年、人生における大きな賭けをしました。
三田牛を世に流通させる要となる公社が倒産寸前の危機的状況になっていたのです。
「やらなければ!!」と立ち上がりました。
周りの人たちからは、
「お前はアホや」と言われましたね。
「お前がそこでトップに立って倒産を逃れられるのか?
お前に何のメリットがあるのか?」って。
私のメリットはゼロ。
しかも、賭けに勝てる根拠なんて無い。
沈み行く船にわざわざ飛び乗った形です。
でも、三田牛が消滅するかもしれない。
そんな状況を指をくわえて黙って見てはいられなかったのです。
自分が動くことによって良いことが舞い込む事に決まってるって。
メリット無しでも自分の能力を使う時も必要なんです。
あれから1年間、耐えました。
そして、光が見えて来ました。
世界に誇る特選素材三田牛を不滅のものにします!!
これからは、生産者が補助に頼ること無く自立した生産が出来るよう三田牛を活性化させます。
現代風に人気漫画の“ワンピース”で例えるならば、私は“肉肉の実”を食べた能力者のようなものです。
これからも三田牛が途絶える事が無いように守り続け、私の肉を愛し、そしてよく仕事もし、よく遊び、生き生きと生きる姿を見て、次の世代の若者たちに
「俺も、肉肉の実を食べたい!」
と言ってもらえる日が来るのが待ち遠しいです。
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