創業後2年でEVバイク販売数日本一を達成したスゴい人!
元ソニー会長の出井伸之氏、元Google日本代表の辻野晃一郎氏らが出資するベンチャー企業がある。
2010年に会社を立ち上げ、2011年には日本のEV市場でNo.1のシェアを獲得した企業を創り出したスゴい人!が本日登場する。
彼は29歳のときに大企業を退職し、あてもなくシリコンバレーへと飛び込んだ。彼を駆り立てたものは何だったのか。さあ・・・テラモーターズ株式会社代表取締役、徳重徹様の登場です!
「大企業にできないことをする」
私にとって大きな転機は、29歳の時にそれまで勤めていた会社を辞めたことでした。
学生時代から起業家の本を読んだり、セミナーを受けたりしていて、ずっとベンチャー企業や起業家への憧れがありました。それまで大企業に勤めていたのですが、やはりチャレンジングな事をしたいと思い、会社を辞めました。
起業家といえばアメリカのシリコンバレーだと考え、単身渡米しました。
シリコンバレーでひょんなことから倒産しかけのインキュベーション会社の経営に携わることになり、必死になって学び、働きました。
シリコンバレーで感じたアメリカと日本の起業家の違いは、戦略的思考と起業家マインドの両方を持っているか否か。
日本の起業家はそのどちらか一方だけを持っていることが多い。でも、どちらかだけでは駄目だと思いました。
日本に帰国後、「日本の技術を世界に」という想いから日本の様々な企業をコンサルティングしながらキラリと光る技術を探しました。
なかなか良い技術に巡り会えずに過ごしたこの3年間が、私にとって最も辛い時期でした。「自分は今、一体何をしているのか」と思う時もありましたが、リスクを取ってチャレンジするのであれば、大義を成し遂げることをしたいと思っていました。
妥協せず、自分が本当に情熱を注げるものを見つけようと自分自身を奮い立たせていました。
3年間コンサルティングや調査をする中で、大企業は技術にこだわってマーケットが欲しているものを柔軟に作れていない部分があると感じ始めました。大企業にできないなら、起業家がそれを担わなければと強く思いました。
そんな中、コンサルティングを続けていたところEVバイクと偶然に出会いました。EVバイクはこれまでの自動車業界の構造とは異なりベンチャー企業でも勝負できると思い、取り組むことにしました。
EVバイクで日本No.1シェアを取ったのは、アジアで勝負するための通過点に過ぎないと思っています。3年以内にアジアでNo.1のEVバイク会社になる事を目指しています。
アジア各国が発展し世界市場で存在感を増す中で、日本だけ出遅れてしまっていると感じています。
私達のような日本のベンチャー企業が世界の市場でもトップを狙える可能性が十分にあることを示して世界を代表する日本企業が1社でも増えたら私は幸せです。
2012-08-02
取材:山?明信
タグ:ビジネス・経営者
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