メルボルンから名古屋まで約12000kmをエンジン一つのヘリコプターで渡った人がいる。
1回の飛行で飛べる距離は約600km。
12000kmを渡るには、点在する島々を何度も経由しなければならない。
一つのミスが命に関わるこの挑戦。
本日のスゴい人は、約一ヶ月という期間をかけてやり遂げた。
無謀とも思えるこのチャレンジに挑んだその情熱の根源とは?
さあ・・・ハートランドインフォメーション株式会社代表取締役 西守騎世将様の登場です!
「誰もやらないから自分がやる」
僕は小さい頃、親に嘘をついてしまったことがあるんです。
その嘘を隠すためにまた更に嘘を重ね、バレるのではないかと常にびくびくしていたことがあります。
子供ながらにそんな生き方は嫌だと思いました。
一つの嘘にずっと怯えることや、思ったことを行動に移さず一生後悔するのは辞めようと決めました。
24歳で不動産会社を設立。
1996年にはパイロット養成学校も設立しました。
ヘリコプターパイロットとして実力がついてきた頃に、オーストラリアのメルボルンから名古屋までヘリ1台で飛んでみないか?と誘われたんです。
初めは何の意味も感じられず、断りました。
しかし、出来ない理由を探していた自分に気付き、挑戦することにしました。
やる!と決めてからは、どうやったらできるか?しか考えません。
チャレンジの途中で燃料不足となり、次の空港まで辿り着けず、インドネシアのジャングルに不時着することもありました。
あらかじめオーダーしていた燃料が無かったり、あるべきはずの空港が無かったり、悪天候で視界不良が続いたりで様々なトラブルが続きました。
それでも、どうやったらこの状況をクリアできるかだけを考え、何とか無事にゴールすることができました。
僕は、何かに取り組む時にはまず退路を断ちます。
どこかで逃げたら一生後悔するんです。
だから、始めに逃げ道をなくす。
故に、これまで悔いの無い人生を送ってこられたんだと思います。
東日本大震災が起きた時、自分ができることをやろうと思い、動きました。
ヘリコプターは、決められた場所やあらかじめ許可を取ってある場所しか降りてはいけませんが、物資が必要な場所にヘリを飛ばさなければ意味が無い。
地震の翌日、国土交通省に行き、被災地への着陸許可を直談判しました。
机を叩きながらの4日間の必死の交渉の結果、ついに着陸許可が出ました。
すぐに民間のヘリを集め、約40トンの支援物資を現地に届けることができました。
その時の反省点、改善点を活かして今後予想される大災害に備えるため、「一般社団法人 災害支援機構」を設立。
元・内閣安全保障室長の佐々淳行氏を名誉総裁に迎え、防衛省から陸上自衛隊の全面バックアップを取り付け、更なる災害支援体制の幅を広げています。
国や行政の対応を待っていても仕方がない。
民間でやればいいんです。その方が早い。
誰もやらないなら、自分がやる。
やらなかったことに一生後悔するのは絶対に嫌ですからね。
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