2本の手綱で馬に指示を出し、その運動の正確さや美しさで点数を競う競技“馬場馬術”
本日登場のスゴい人は、馬術学校を営む家庭に生まれ育ったものの、幼い頃は馬に特別興味が無かったという。
彼女は何がきっかけで乗馬を始め、オリンピック代表権を掴むまでに至ったのだろうか?
さあ・・・乗馬選手 北井裕子様の登場です!
「継続は力なり」
乗馬学校を営む家に生まれ育ち、幼い頃から家に馬がいるのが当たり前の生活でした。
普通の家に犬がいるのと同じような感覚ですね。
小さい時は特に馬に興味が無かったのですが、小学校6年生の終わりにレッスンに来ていた同い年の会員さんに勧められて、練習を始めました。
乗馬学校の家の子どもは3歳頃から乗馬の練習を始める子が多いので、私のスタートはかなり遅い方ですね。
本格的に練習を始めてからは、練習環境に恵まれているおかげで順調に大会に出場できました。
乗馬は、自分のレベルに合わせて乗る馬を替えて行くことで様々なタイプの馬を経験して上達する競技ですので、たくさんの馬に乗ることができた環境に感謝しています。
オリンピック出場を目指したのは、北京オリンピック開催の1年半前のことでした。
馬術の場合、大会などでもそうですが、年齢や性別に関係なく選考が行われます。
さらに、馬場馬術は競技人口が少ないため、五輪出場者の選考も、各国ではなくアジア・オセアニア地域から2チーム選出など、非常に狭き門です。
限られた時間の中で、着実に練習を積み重ねた結果、代表選手になることが出来ました。
北京オリンピックが終わってから半年間、馬に乗りたくない期間がありました。
それまでずっとオリンピック出場を目指していたので、目標を達成して、目指すものがなくつまらなくなってしまったんですね。
それでも、練習は休まずにそれまでより少しゆっくりする時間や趣味でリフレッシュする時間を増やしたら、2年後の世界選手権という新しい目標ができました。
馬術の難しさは、自分の技術を磨くだけでは勝てないことですね。
生きた馬と一緒に競技をするので、馬の調子に合わせて練習時間を加減したり、大会前には馬を故障させないように細心の注意を払ったりと、馬の調子も調整しなければなりません。
それでも、他のスポーツをやってみても、やっぱり馬術が私にとって一番魅力的だと感じます。
初めて乗る馬は上手く乗りこなせないことがほとんどです。
それを上手く乗りこなせるまで、工夫して練習をして、競技の場で自分の練習が間違っていなかったと確かめられるのが楽しいんですよね。
今は、来年の世界選手権を目標に練習に取り組んでいます。
応援宜しくお願いします。
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