1995年にゲストハウス型婚礼施設「ララシャンス」を運営する会社を立ち上げ、九州、四国、東北、北陸で14箇所に展開。
「お客さまの感動のために!」という経営理念のもと経営を行い、毎年順調にビジネスは成長し、2012年1月には東証2部に上場。
翌年には東証1部に指定替えを果たした。
順調に見えるその成長の中にも、会社を揺るがすほどのピンチがあったと言う。
ピンチをチャンスに変えるために彼が起こした行動とは?
さあ・・・アイ・ケイ・ケイ株式会社 代表取締役社長 金子和斗志(かつし)様の登場です!
「地域社会になくてはならない企業になるために」
父は、食品卸の会社、その他にも色々な事業をやっていました。
最後の仕事は、ウエディング施設を併設したホテル事業でした。
私はそこの専務でしたが、人手が足りず、ホテルのフロントから料理の配膳、営業まで何でもやっていました。
1年半程経った頃、1日も休みを取らなかったせいもあり、疲労から倒れてしまいました。
当時は競合との競争も激しく、借金も山程あり、「1日でも休んだらお客さまが離れていってしまう」と脅迫観念に囚われていました。
だけど、このままだと体が持たないと、仕事は人に任せて休みを取るようにしたのです。
結局その方が、ホテルの運営は上手くいったんですよね。
思えば、当時の私は余裕のない経営者でした。
ホテルの経営は順調なことばかりではありませんでした。
最初のホテルオープン時は賞与が出せない時期があり、会社が危ないんじゃないかと不安が広がり、社員が辞めていった時がありました。
募集をしても「あそこは人使いが荒い」と噂が広まり、応募がないのです。
それでも応募があれば接客の未経験の人でも雇って、一から仕事を覚えてもらい乗り切りました。
この時に入社してくれた社員には本当に感謝です。
今までで最大のピンチは、1993年10月に食中毒を出してしまった事です。
海外出張から日本に帰国したら、テレビや新聞などにうちの会社が食中毒を出したとニュースになっているのです。
すぐに、具合が悪くなられた方や新郎新婦様、ご両親様に謝罪に行き、その後予約を頂いていたお客様に1軒、1軒説明して回りました。
そうしたら、何とキャンセルはゼロ。
それどころかお客様から「がんばれ」と励ましの言葉まで頂いたのです。
この時は、お客様の温かさに感謝の言葉しか出ませんでした。
今では、食品安全マネジメントシステムの国際規格「ISO22000」の認証を福岡支店において取得しており、安全安心で美味しい料理を提供していくことで少しでもあの時の温かい優しさ、御恩に報いることができればと思います。
会社を運営してきた中で大切にしていることは、「お客さまの感動のために!」という理念を浸透させること、人財を確保すること、それに人との縁です。
ご縁のあった方々に助けられてここまで来れたのです。
ご縁を大事にしてきたからこそと思っています。
それに、どんな境遇でも不平不満を言わず、全ては自分の責任だと捉える事ですね。
他人のせいにしても何も解決しません。
自分で行動することです!
タグ:ビジネス・経営者