今や、デジタルカメラには当たり前についている“液晶画面”
この、液晶画面付デジタルカメラを世界で初めて作り出したスゴい人が本日登場する。
かつてフィルムカメラでファインダーを覗き込んで撮影していた頃には、現像すると真っ黒になっていたり、画面に上手く収まらずに顔が切れてしまっていたりと、悲しい経験をした事がある人も多いのではないだろうか?
撮って、すぐに見られる。
今では当たり前で、無くてはならない機能。
それを生み出したスゴい人の発想の源泉とは?
さあ・・・株式会社OPCOM Japan代表取締役社長 末高弘之様の登場です!
「一人じゃない」
理科の教師だった父の影響か、小学生の頃から家の中にある目覚まし時計やラジオなどを分解してみたりしていました。
機械がどうして動くのか、中がどうなっているのかが気になって、見てみたくなるんですよね。
小遣いは全部、電気屋さんでラジオの部品を買ってはハンダ付けをして組み立てたりしていました。
大学を卒業後、カシオ計算機に就職して、腕時計の開発を経てデジタルカメラに出会いました。
デジタルカメラの開発は、写真の記録を電子の力でできたら便利だな・・・という所から始まりました。
さらに、アナログからデジタルへ。
フィルムカメラの欠点は、撮ってから出来上がりを見るまでに焼き付けてプリントして・・・と、とても時間がかかること。
だったら、撮る前にどんな風に写るか分かればいいな、と思って液晶画面をつけようと思ったんです。
初期の試作品は、本体が熱を持ってしまう事への対策としてファンを付け、ファインダーの位置に穴を空けて熱気を逃がしていました。
でも、そうすると、どこを写しているのかさっぱりわからない。
ちょうど小型のテレビが出だした頃だったので、カメラからテレビに出力してモニターの代わりにしていました。
製品のテストをしていると、被写体役をしていた女子社員の子が、撮るたびに「どういうのが撮れた?」と画面を見に来るんです。
撮った写真を見ては、ああでもない、こうでもない、と何度も取り直しているうちに、「撮ったその場で見られるのって楽しい!」ってなったんですよね。
これが、世界初の液晶画面付デジタルカメラ「QV-10」の原点だったんです。
製品を開発するときに考えるのは、
「面白いか、楽しいか」
人が作らない物を作ってみたい。
みんなが喜び、驚いてくれる物をつくりたい。
という気持ちから、発想が生まれます。
困ったとき、誰かに助けを求めるのは決して悪い事ではありません。
知恵を借りて、助け合い、力を出し合ってこそ、一人では決してできない事ができるようになるのです。
そうした協力こそが、今までに無い新しい製品を生み出すことにつながるのだと思います。
今、誰もが想像できないくらいうんと小さなカメラを開発しています。
見た時に人がびっくりする姿を想像すると、ワクワクしてきますね。
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