東京都の上野にある東京都恩賜上野動物園は1882年に開園された、日本で最初の動物園であり、年間300万人以上の来場者数を誇る。
その上野動物園で現在園長を務めている方が本日登場のスゴい人!
彼は言う、「人間を見なければ、動物は見えてこない」と。
開園から130年が経った今もなお人々に愛され、親から子、そして孫へ何世代にもわたって、人々が上野動物園を訪れる理由とは?
さあ・・・東京都恩賜上野動物園 園長 土居利光様の登場です!
「結局は、人」
私は東京のど真ん中、港区に育ちました。
しかし、当時の港区は今の様相とは全く違って、自然が豊かで、たくさんの虫や動物が生息していました。
そんな環境で暮らしていたので、昆虫や植物に触れて遊ぶことが当たり前で、いつしか私は植物の魅力に取り憑かれていました。
大学では、植物の研究を選択しました。
当時、植物の研究を職業に生かすとしたら環境や土地開発の公務員という選択が一般的でしたので、東京都に公務員として就職しました。
田中角栄の“日本列島改造論”に示されるようなたくさんの土地開発の中から、自然と人間の共存の現場を実際に見させてもらいました。
とにかく、目の前の仕事で任されたプロジェクトで最高の結果を目指す。
それをやり続けてきました。
そして、任命されたのが多摩動物公園の園長でした。
大学時代からずっと植物屋としてやってきた私の動物屋としての初めての仕事です。
しかし、私の理念「植物と動物は同じである」という考えから、たくさんの改革をさせていただきました。
その時は、多摩動物公園を日本一の動物園にすることしか考えていませんでした。
その結果、今度は日本一歴史がある上野動物園の園長を任されることになりました。
現在の動物園は人の手によって絶滅の危機にさらされてしまった動物たちを今度は人の手によって守る場所であり、人々に生きた動物の実物を見てもらう場所でもあるのです。
結局は、人間を知らなければ動物の管理でも集客でも目的を果たせません。
今の若者たちは、アタマはすごく良くなったかもしれないけど、情熱があるかというと疑問を感じてしまいます。
どんな事でもやっていくうちに好きになるし、情熱を注ぐことはできるのです。
情熱をもって物事に取り組むためには、目の前の出来事を“自分のこと”として受け止めないとダメです。
人の情熱は、経営や集客にはもちろん、生態系にも影響を及ぼせると私は思います!
■上野動物園OfficialWEB
http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/
■地球上にたった1600頭しかいない
ジャイアントパンダを救おう!
『SAVE THE PANDA』
http://www.ueno-panda.jp/support/
※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。
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