かつて初代林家三平師匠が「ニキ、ニキ、ニキ、ニキ、二木の菓子!」と言うテレビCMが流れていたのを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。
昭和24年にアメ横に店舗を構えスタートした“二木の菓子”
時代の流れに合わせて店舗戦略を打ち出し、長きにわたり愛され続けている。
日本のお菓子は見た目、味ともに世界でも賞賛されている。
噂を聞きつけ、毎日多くの外国のお客様も足を運ばれている。
いつまでも変わらずお客様が来店するのは何故なのだろうか?
これからの戦略を聞かせて頂いた。
さあ…
株式会社二木
代表取締役社長
二木正人様の登場です!
「お菓子を家族の中心に」
大学時代、アメフトで先輩方より受けた厳しい練習や指導は後に、社会人になってもへこたれず、誰にも負けないという自信になりました。
大学を卒業して2年間、大阪の卸問屋に家業を継ぐために修業に出されました。
まずは系列のスーパーに配属を志願して、仕入れ販売、在庫管理、陳列など全般を経験させて頂きました。
新規開拓のため飛び込み営業を行い、同期の中では上位の営業成績でした。
東京に戻ってからは、流通換金商品(バッタ品)を集めたディスカウントハウスが流行。
法規制の為、売り場面積150坪の店舗展開をしていましたが、規制が解除され、大手小売業が1000坪以上の大型店舗を出すようになりました。
商品数が物を言うので、150坪と1000坪の店舗では競争にならなくなり、お菓子の専門店へ変更し、商品の特性により立地が合わない店舗は撤退し、他の場所に移しました。
昨今、お菓子の原料価格が上がり続けていますが、簡単に値上げができない状況です。
輸送コストや人件費も上がっていますので、内容量で調整をしても業界全体を賄う利益高には繋がらず、廃業される企業も少なくありません。
この商売はコツコツとした積み上げ式の世界で、独自の商品開発や、販売技術の向上が不可欠です。
地道に積み上げた経験と技術はそう簡単には崩れません。
全国には、まだまだ素晴らしい技術を持ち、美味しいお菓子を作るメーカーさんが沢山あります。
それをお客様に紹介するのも、我々の仕事だと思います。
そして、お菓子も技術職なので、お菓子作りの文化と技術の継承を絶やさないようにすることも我々の仕事だと考えています。
近年、プライベートブランド商品(以下:PB)が増えていますが、単に安さだけを重視したPBには意味がありません。
私は常に心に残る感動的な美味しさを追求した自社商品を造るよう、心がけています。
7年前から自社商品開発をし、店舗販売をしている「ふたつ木」ブランドは、お客様より美味しさでご好評を頂いております。
これからも、「ふたつ木」ブランド全ての商品に楽しさ、美味しさを、積極的に取り入れて展開をしていきます。
日本のお菓子は見て綺麗、食べて美味しいのです。
お菓子が家族団らんの中心にあり、美味しいもので笑顔になり、会話が弾み、楽しい人生を過ごす一端を担っていると思って、これからも、美味しいお菓子を探求していきます。
◆二木の菓子
http://www.nikinokashi.co.jp/
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