本日登場するスゴい人は、歌手・俳優として活躍するスゴい人!
彼は1981年、中学3年生の終わりに“ミスターCBSソニーオーディション’81”に出場し、見事グランプリを獲得。
16歳にしてデビューを果たし、同年、第23回レコード大賞新人賞を受賞した。
俳優としての活躍も華々しく、テレビドラマや映画など、主演作品を含め多数の作品に出演した。
来年にはデビュー35周年を迎えるスゴい人の活躍の秘訣とは?
さあ…
歌手・俳優
竹本孝之様の登場です!
「有言実行」
16歳でデビューし、一番忙しかった3年間は自分が今どこにいるのか、何をしているのかもわからないほどで、挫折などを感じる暇もありませんでした。
30歳を迎えた頃、歌う事をパタッと辞めました。と言うより歌えなくなったんです。
曲は作れますが、20代までと同じ表現では何か違うように感じ、30代の自分に合う歌詞が書けなくなってしまったのです。
出来ないのならば無理して作ることはないと思い、しばらく音楽から離れていました。
その頃、埼玉に引っ越したのを機に花卉栽培農家を始めました。
土地ときっかけがあって始めたもののノウハウが全くなく、周囲の花卉農家さんはみんなライバルですから、誰もやり方を教えてくれません。
最初は「何も聞かないから見させてください」と言って一日中仕事の様子を見させてもらい、勉強しました。
花卉組合に所属し、最初特別に頂いた土と種で種まきをして、育成させました。
そのまま出荷できると思っていたのですが、自分が暑いからと言って夕方に水くれをしたら花が伸びすぎてしまいました。
出荷してみたところ結局1つも売れず、生産した1万6千ポット全部を捨てました。これは悔しかったですね。
農業は人のエゴが通じない世界だと実感したのはその時です。
それからはお天道様の様子を見て逆らわず、植物の声を必死で聞いて栽培するようになりました。
一番多い時で15万ポットを育てていましたが、物言わぬ者の声を聞くという経験が、その後に非常に役立ちました。
エンターテイメントをやる上では、自分の意見を貫き通し、求心力を持って人を先導する力が必要ですが、花卉栽培農業の経験から、人の意見を聞きながら進む新しい自分を見つける事ができました。
全部自分でやるのではなく、色々なところに目や気を配り、時には後輩に任せ、そして何かあったら責任を取る、それが年齢の持てる深さではないかと思います。
50歳になりましたが、今が一番色々なことをできる世代だと感じています。
5年ほど前から歌を再開しました。今の、等身大の自分を歌う事が出来るようになりました。
しかし、あと20年経ったら今のカタチ、表現力、声で歌えるかどうかわかりません。
だからこそ、思いついたことは今やる。この想いが消えない限り僕は前に進めると思います。
来年7月21日、僕にとって35周年の節目となるコンサートを行います。
目標を掲げたからには努力し、結実させたい。
自分に火をつけるためには口に出して言うこと。有言実行です。
勿論その言葉の裏には綿密な計算、自分なりの正義があり、一本筋が通っている事が必要だと思います。
◆オフィシャルウェブサイト
http://www.takemoto-t.com/
タグ:芸能人