人は一生に地球4周分を歩いていると言われているが、あなたは足の健康について考えたことがあるだろうか。
近年、ヒール靴を履くようになり、外反母趾に悩まされている女性も増加している。
最近の子どもは、足の指が地面に着かない「浮き指」も増えているという。
更に、糖尿病を発症し、足を切断されている人は年間20,000件にも及ぶ。
実はアメリカには足専門医が17,000人もいるのに、日本の足医療は100年も遅れていて、まだ専門医がほとんどいない。
そんな中、日本で初めて足専門の診療所を立ち上げたスゴい人が本日登場する。
彼はなぜ診療所を立ち上げたのだろうか?
さあ…
足の診療所
院長
桑原靖様の登場です!
「日本に“足科”を!」
両親ともに医者ではないのですが、私は手先が器用でしたので外科を目指し、より器用さを求められる形成外科医の道に進みました。
教授が糖尿病患者を足の切断から守ろうというプロジェクトを行っていた事もあり、自然と足の分野に接するようになりました。
糖尿病の合併症で痛みに鈍くなり、靴ずれやタコ、巻き爪などのちょっとしたトラブルに気付かず炎症を起こし、切断に至るのです。
実際、私も足の切断手術を多く行っていた時期もあったのですが、本当に足を切るのが正しいのだろうかと疑問を持っていました。
そんな時にアメリカで活躍している足の専門医と出会い、元々足にトラブルを抱えていた人が糖尿病になって痛みに鈍感になり、悪化に気づかない事が原因だと知りました。
ヨーロッパは貴族の時代から男性もヒールを履いていた為、足のトラブルに関しては歴史があります。
しかし日本は足袋と下駄の文化でしたので、近年までトラブルが表面化せず、日本の医療では足切断から守ることで精一杯でした。
出逢った専門医から「手伝うから一緒にやらないか」と声を掛けてもらい、足のトラブルの初期状態から治療ができる足専門のクリニックを立ち上げました。
日本は足医療が発達していないので、開院して勉強することで、医者の目線だけでなく切断になる前段階の患者さんのストーリーが見えてきたのです。
最初は、患者様さんは単に「足が痛い」と来院するので、何が原因なのか見分けがつきにくいこともあり、苦労しました。
身体の骨の4分の1が足に集まっていることもあり、その分じん帯なども多く、加えて神経や筋肉が多くあるので複雑なうえ、判断が難しいのです。
開院から3年経ちましたが、まだ専門機関は私達だけです。
今では全国から患者様が来ます。
寝たきりになるきっかけの原因の10%は転倒で、転倒の主な原因は足にあります。
人の足は9歳頃までに形が決まり、その足で一生を過ごすのです。
若いうちは多少足が悪くても、膝、腰などでバランスを取れるのですが、歳をとると補正が効かなくなり、痛みも出て来て転倒の原因にも繋がるのです。
未然に防げる事も沢山あるので、学校での眼科や耳鼻科の検診のように足検診を普及させ、大人には脳ドックのように足ドックを普及させたいです。
その為にはもっとこの分野の重要性を理解してもらい、将来的には「足科」が法律で決まり医大や病院に広がってくれることを願います。
◆日本初!足の痛み・変形に特化した足トラブルの総合診療所「足の診療所」
http://foot-clinic.jp/
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