治山正史|日本全国に442店舗のスーツ専門店を展開する企業を率いるスゴい人！

日本全国に442店舗のスーツ専門店を展開する企業を率いるスゴい人！

1974年に岡山で創業した“はるやま商事株式会社”
スーツを中心としたビジネスウェアやその関連商品を販売し、「はるやま」を始め「P.S.F.A」「フォーエル」や、セレクトショップ「TRANS CONTINENTS」など多数のブランドで日本全国に442店舗を展開。
老舗でありながら常に新たな機能性商品を世に送り出し、創業時からの理念である「より良いものをより安く」を実践し、多くのファンに愛されている。

さあ…
はるやま商事株式会社
代表取締役
治山正史様の登場です！

「笑おう！」

小さい頃は、どうしようもないガキ大将でいたずらっこでしたね。
学校には親がしょっちゅう呼び出され、喧嘩した相手の家に謝りに行っていましたが、その頃、人生を決定づけた言葉が3つあります。
両親とも働いていたのでお手伝いさんが面倒をみてくれていたのですが、そのお手伝いさんが、「正史くんは運がいいから」「正史くんは正義の味方だから」といつも言ってくれるものですから、幼いながら、「自分は運がいいんだ」「自分は正義の味方なんだ」と心にすりこまれたのですね。
今でもポジティブ思考でいられるのは、この言葉の影響が大きいかもしれません。
また、母から「歴史に名を残しなさい」とも言われました。
「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」という言葉が私の名前の由来であり、将来への願いだと聞き、恥ずかしいですが今でもこの言葉に動かされて、歴史に貢献できる生き方をしたいと思っています。
その母が、私が高3の時にくも膜下で亡くなって初めて、人はなぜ生きているのかと考えるようになりました。

仕事を始めて一番つらかったのは、東日本大震災です。
社員が一人亡くなりました。
当社は約40店舗が被災しましたが、それはまた建てればいい。
ただ、一人のマネージャーは地震の時には別の所にいたのに、わざわざ店舗へ確認に出かけ、津波に流されて亡くなってしまったのです。
この時には、本当にショックでした。

スタッフは、かけがえのない仲間です。
素晴らしい社員やパートさんに恵まれています。
ある時、20年勤続の優秀なパートさんを表彰したら、その方から「勤めだしたのは、20年前に火事で全てを失ったからです。もしあの時家が焼けなかったら多くのお客様に喜んでもらえることもなかった。あの火事に感謝しています」と聞いた時には、ポジティブ思考の私が敗けたと思いました（笑）驚かされました！
幸せはすべて自分の心が決めるのだと、つくづく感じます。

「より良いものをより安く」がはるやまのモットーです。
08年に開催された北京オリンピックの日本選手団用に開発した「アイシャツ」は、完全ノーアイロンが人気を呼び、異例の約100万枚を販売。
健康を切り口にしたストレス対策スーツや、ジャケットが250gにも満たない軽量スーツなど、様々なチャレンジをし、100年後の世の中になくてはならないインフラ企業を目指します。
「ムリムリ！！」と言われることも、バンバン挑戦して失敗し、バシバシとジャッジしていきます。
100年後の人類に贈りものをしたいです。

◆はるやま商事株式会社
http://www.haruyama.co.jp/

2016-05-30

取材：山縣かほり

タグ：ビジネス・経営者