本日登場するスゴい人は、7年半をかけて世界9万5000kmを自転車で旅した、人呼んで“チャリダー”
彼の職業は、旅行作家。
デビュー作『行かずに死ねるか!』は日本のみならず韓国、台湾、中国でも発売され、累計24万部を超えるヒットとなり、その後も多数の著書を執筆。
更に「夢」「モチベーション」「相互理解」等をテーマにした笑いあふれる講演は、学校や企業で好評を博し、講演回数は300回を超えた。
前人未到の偉業を達成した彼が、7年半の旅から得たものとは?
さあ・・・旅行作家 石田ゆうすけ様の登場です!
「ヤケクソでも一歩踏み出せ」
和歌山県の海沿いの街で育ち、魚釣りの好きな少年だった。
渓流釣りを知って更にはまり、仲間たちと自転車でわざわざ遠くの渓流まで行って釣りをしていた。
ある時移動距離を測って驚いた。
往復100キロも自転車に乗っていたのだ。
高校生になったら、和歌山県一周をしようと決めた。
高校1年。
友達と一緒に行くはずだったが、直前で友達の母親が「方向が悪い」という理由で反故にしてきた(笑)
1人という不安に襲われながらも、自分との約束である和歌山県一周に出発した。
そして僕は1人旅に完全にハマったのだ。
自分で決めた通りに動け、自分の力だけで困難な坂も風も越えていける。
翌年、2週間の近畿地方一周に出た。もちろん、1人で。
僕は、高校を卒業したら社会に出るつもりだった。
でも、部活の陸上の成績が良かった僕に先生は、「推薦で進学しなさい。旅は休学してやればいいんだから」と言った。
この一言で、大学進学を決めた。
そして1年間、がむしゃらにアルバイトに明け暮れ、2年生で休学し、日本一周をした。
次は世界だ!
僕は世界一周の予定を、社会に出て3年後にセットした。
しかし就職すると、仕事が楽しかった。
休日に図書館で自転車移動について調べれば調べるほどリスクが高いような気がしてきて、予定日が近づくほど怖くなった。
世界一周出発の時は、70人近くの仲間たちが成田に集まってくれた。
しかし、みんなと別れて急に怖くて仕方がなくなった。
スタート地点のアラスカに降り立ち、自転車にまたがると、さらに恐怖は増した。
ある時、3人組の強盗に砂漠の真ん中で襲われ、拳銃を突きつけられた。
「せめて自転車だけは置いていってください!」
僕の口から唯一出た言葉だった。
その時は本当に怖くて後悔しかなかったが、結局、旅のコラムを書く仕事を得て、お金をいただきながら7年半も世界中を自転車で周った。
今の僕の仕事は、旅行ライター。
あの自転車の旅がなければ絶対にこの最高の仕事はできていない。
始めるのは怖い。始めた直後はやめたくなるくらい後悔する。
しかしやると決めたことは、絶対にやった方がいい。
人は、どんな状況でも楽しめる。
つまらないのは、環境や周りのせいではなく、楽しもうとしない自分のせい。
これからも、旅と文章を通じて世の中を豊かにしたい。
スマホの画面の中には絶対にない豊かさが世界にはたくさんあるんだから!
◆石田ゆうすけ公式ブログ
「石田ゆうすけのエッセイ蔵」
http://yusukeishida.jugem.jp
◆石田ゆうすけ著書
『行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅』
http://urx2.nu/gFq5
『いちばん危険なトイレといちばんの星空―世界9万5000km自転車ひとり旅〈2〉』
http://urx2.nu/gFqe
最新作!
『大事なことは自転車が教えてくれた 旅、冒険、出会い、そしてハプニング!』
http://urx2.nu/gFqx
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