現役時代は、リーグ優勝11回、日本一が8回という、80?90年代では最強と言われた西武ライオンズのチームリーダーとして優勝に貢献した。
選手としてもゴールデングラブ賞10回、レギュラーシーズンMVPや日本シリーズMVPなど、輝かしい成績を残した。
通常であれば、引退後は周りがそうするように解説者や球団での指導者として活動していく。
しかし、あることをキッカケにプロ野球の世界を飛び出し、かねてから構想のあった独立リーグの設立に動き出す。
野球に関連した事業であるものの、ビジネスの世界は全く異質。
それまでには経験したことのないことばかりだった・・・。
さあ・・・
株式会社石毛企画
代表取締役
石毛宏典様の登場です!
「不安をエネルギーに変える」
現役の時には苦労などを感じたことは無かったです。
自分が頑張れば、活躍できて稼ぐことが出来る。
当たり前で非常にシンプルな仕組みだったので、そんなことを感じませんでしたね。
ただ、毎年「不安」は感じていました。
プロ野球の世界はすぐに結果が出るので、打率やホームラン数など、瞬間的に数字にも表れる。
素晴らしい結果が出たとしても、それは一過性のものではないのか?
いいシーズンで終えても、次の年は打てないかもしれない。
そんな不安を乗り越えるために、ただひたすら練習に打ち込み、結果を出していく。
それしか方法はありませんでした。
これまでで苦労したことと言えば、やはり四国に独立リーグを立ち上げたことでしょうか。
当時は、不景気の影響で野球界にも再編の波を押し寄せてきて、プロ野球の世界もどんどん規模が縮小していくのではないかという不安がありました。
Jリーグの影響はあったものの、実際には野球人口は全く変わらない。
高校や大学、社会人まで野球をやっていても、プロ野球選手になれる人数が少なくなっていくかもしれない。
まだスターではないが、潜在能力を持っていて、育成すれば輝く可能性がある、そんな選手たちの受け皿を作りたいというのが第一の目的でした。
あとは、プロ野球引退後のセカンドキャリアのため。
そして、どんどん疲弊していく地方経済の起爆剤にしたいという想いがあり、ぜひこれを実現したいと、私財をかなり投入して立ち上げを目指しました。
野球は自分自身だけで良かったですが、ビジネスとなると他者との利害関係やお金が絡んでくる。
どう売上を作り、資金繰りをどうするか、どんな事業モデルにするかなんて、全く分からなかった。
夢を語るだけ。
でも、ありがたいことに鉄道会社や飲料メーカーなどが支援を決めてくれました。
何とかスタートしたものの、毎月赤字が続いて、資金繰りにも窮するようになってしまいました。
ビジネスに関しては本当に無知だったと思います。
周りの方々の応援や支援のお蔭で困難を乗り越えることができました。
これまでもそうですが、今後も野球を通じて、厳しい指導の大切さは今の世代にも伝えていきたいです。
それは体罰とかではなく、愛情を持って成長を促すことを目指せば、厳しい言葉が出るのは当たり前。
最近の子供たちは、そういった指導を受けられないのは不幸ではないかなと感じるのです。
ですから、野球教室で指導するときはビシビシやりますよ!
◆石毛宏典オフィシャルブログ
http://www.diamondblog.jp/official/ishige/