本日登場するスゴい人は、昨年(2015年)12月に、日経WOMANが実施するその年に活躍した働く女性に贈る賞「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2016 ベストマーケッター賞」を受賞した女性。
彼女が手掛けたのは、Calbeeから発売されているシリアル「フルグラ」。
彼女が担当した2012年当時は売上37億円の商品だったが、わずか4年で5倍以上の約200億円に迫る勢いだ。
当時のシリアル市場が約250億円だったなか、これほどまで売り上げを伸ばした彼女は、朝食に革命を起こしたとも言われている。
一体どのようにして大人気商品へと成長させたのだろうか?
さあ…
カルビー株式会社
マーケティング本部 フルグラ事業部 事業部長
藤原かおり様の登場です!
「朝食革命」
今の会社で5社目なんです。
1社目はBtoBの会社でマーケティングの部門に配属されたのですが、ジョブローテーションがあり、どうしてもマーケティングの仕事から離れたくなかったので「私はマーケティングのスペシャリストになります」と言って転職しました。
広告代理店やフランス企業の日本法人、色々と経験しましたが、枠が決まった中でのマーケティングから脱却したいと思い、日本企業のマーケティング職を探しました。
Calbeeでは栄養調整食品の新商品のブランドマネージャーとして採用されました。
やっとイメージ通りの仕事が出来ると意気込んで入社したのは、2011年4月。
東日本大震災の1ヶ月後でした。
最初の商品は震災の影響を受け、そもそも万人に受け入れられる商品でもなかったため1年で終売。
気合を入れて転職したのに何も出来ない日々が続き、「もしかしたらクビかな」とも思いました。
2012年5月に会長から「こんなに美味しいものが売上30億円のはずはない。フルグラで最低100億円!」と号令がかかり、「フルグラ100」プロジェクトが発足し、メンバーとして声を掛けて頂き、スタートしました。
シリアルの市場が約250億円なので、そこで勝負していても100億は無理だと思いましたが、17兆円と言われる朝食市場でならいけると確信しました。
シリアルにネガティブなイメージを持っている人も沢山いたので、「これはグラノーラ『フルグラ』という新しい食べ物」だと宣伝すると同時に、社内にも理解してもらいました。
1年ほど経つとメディアでも取り上げられ、スーパー等の流通から営業へ沢山仕入れたいと連絡が入るようになり、営業部門も積極的に営業してくれるようになりました。
単独で販売するのではなく、朝食にヨーグルトを食べる人が多いので、ヨーグルトにフルグラを合わせたのも新しい市場の開拓になりました。
フルグラは「美味しい」「時短」「健康」と3拍子揃っている商品です。
ある時、お客様相談室に男性の方からこんな電話がありました。
「私は妻を亡くして食べ物が全く喉を通らず、体重が8kgも減ってしまい、今朝それを心配した隣人がフルグラを持って来てくれました。食べられないと思っていましたが、本当に久しぶりに美味しくモノを食べられました」
忙しくて朝食を取れない人にも知ってもらいたいですが、この様に精神的に食が細くなってしまった方にも食べて頂ける商品なので、もっと多くの人に知ってもらえる様にマーケットの仕事をして行きます。
現在、Calbeeの売上約2000億円のほとんどをスナックが占めますが、朝食事業としてこれから1000億円の売上に向けて動き出すのが楽しみです。
◆カルビー フルグラ
http://www.calbee.co.jp/cereal/
こんなに時短でヘルシーで美味しい朝食は、他にはありません!まだ食べたことがない、という方は、シリアルブランド売上げNo.1(※)の“カルビーフルグラ”を是非お試しください。
※インテージSRIデータ:シリアル2014年1月?12月売上金額
タグ:ビジネス