日本の女性キャスターの草分け的存在として輝くスゴい人!
“NNNきょうの出来事”のメインキャスター。
“報道2001”“サンデープロジェクト”
その道の有識者を前に鮮やかに鋭い意見や指摘を放つ彼女の姿・・・
まさに女性キャスターの草分け的存在。
ジャーナリスト、キャスターとして活躍しながら民間の政策シンクタンク“国家基本問題研究所”理事長として日本の根本からの建て直しに尽力している。
そんな彼女にも下積み時代、迷える時代があった。
迷いの中で自分の本当の道を見つけるには・・・
さあ・・・櫻井よしこ様の登場です!
「日本よ、頸き(つよき)国となれ」
ジャーナリストになぜなったのかとよく聞かれるのですが、ハワイ大学を卒業して帰国しましたが、
就職活動の仕方がわかりませんでした。そこで知人の紹介でクリスチャン サイエンスモニター紙の東京支局に助手として入社しました。
お茶くみから、鉛筆削り、資料集め、電話番から通訳からなんでもしました。
当初、ジャーナリズムに特別の興味があったというわけではなく、まったく白紙で眼の前の課題に取り組みました。ペンと紙があれば世界中どこででも仕事ができる。
それがジャーナリズムに憧れるひとつの要素になりました。
20代30代の頃は、書いても書いても原稿が売れない上に、取材をすればするほど経費がかかって生活できず、やがて、生活の為に翻訳を始めました。
翻訳をするために家にいる、家にいると取材ができない。
そんな生活のなかである日預金通帳を見たら、びっくりするほどお金が貯まっていたんです。
(笑、当時の私にとってはの話です)
こんなことをしていたら“ミイラ取りがミイラになる”と直感しました。
ジャーナリストを目指して、ほんの少し生活を支えるために翻訳をしていたのに!!
目指しているのは翻訳者ではないと思い、その時点で翻訳をやめました。
元々の目的だったジャーナリストを目指して記事を書く、そう決断して実行した20代の自分を、ちょっぴり褒めてやりたいです。
その時以来、書いた記事で生活をしています。当時、友人が家に来ると「よしこの冷蔵庫にはなにもない」ってエピソードがたくさんありますが(笑)
女性が働くことの大変さはたくさんあったと思いますが、危機はいつもチャンスだと思います。
物書きとして書くことが危険をもたらすかどうかなんてことはわかりません。そういうことは心配しても余り意味はありません。心配して書くべきことを書かない人生よりは、心配しないで書いていくほうが余程よいと思います。
今後も日本をもう一度元気に立て直すことに貢献できるような言論活動をしていきたいと思います。
2011-03-07
取材:山縣かほり
タグ:メディア
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