数々の会社の代表を歴任し、経営の立て直しを行ってきた本日のスゴい人!
中でも、毎年70億円の赤字を出していた大手通販会社セシールの代表に就任した際は、就任1年目から黒字転換を達成した。しかも、リストラを行わずに!
26歳まで野球一筋で生きてきた彼が、“企業再生のスペシャリスト”と呼ばれるまでになった成功の秘訣とは?
さあ・・・マグレガーゴルフジャパン株式会社 代表取締役社長、佐谷聡太様の登場です!
「自らのアイデンティティを確立する」
子どもの頃から野球だけをしてきました。大学野球では、明治神宮野球大会にて母校の初優勝も経験し、卒業と同時にNTTの社会人野球部に入社しました。
しかし、思うような結果が残せず、26歳のときに社会人野球部から会社員へ転向しました。
体力と元気は人一倍あったのでそれを武器に我武者らに仕事に打ち込みました。
その結果、同期の中では群を抜いて良い売上を出す事ができた。
当時はITベンチャーの全盛期で、他社とのジョイントベンチャーの立ち上げにも参画することができ、事業も軌道に乗り独立しました。
当時のIT業界は本当に“何でもあり”の業界だった。みんなやんちゃだったけど、本当に楽しかった。
メディアや周りの人から“ITベンチャーの雄”なんて言われ、「俺ってスゴいよな」なんて傲慢になっていました。しかし、後にITバブルが崩壊し、経営は立ち行かなくなり、多額の負債を抱えることになった瞬間、私の周りから友人が離れていきました。
IT業界って、突き詰めていったらゼロかイチのデジタルな世界。ゼロだったら、結局見向きもされない。そんなITの世界にいるのがしんどくなりました。心にぽっかり穴が空いて、すべてが馬鹿馬鹿しく感じたのです。会社を清算した後、しばらくは銀座と新宿で飲食店を経営しました。
ITバブル崩壊後、友人の頭数は減ったけれどそれでも私を慕って店に通ってくれる友人が何人もいた。
その事に感謝し、かつての傲慢だった自分に決別し「自然体で生きよう」と決めました。
今まで見てきた企業は、歴史ある会社ほど自社の良い点・悪い点を客観視出来ていない様に感じます。過去の栄光や変なプライドに固執しているのです。
企業再生において重要なのは、この良い点・悪い点を客観的に指摘してあげる事です。
そして、すべての分野で一番になる必要なんてありません。
自社の良い点が「顧客満足度」だった場合、例え売上が他社より劣っていても顧客満足度で一番を狙えばよいのです。
大切なのは、自らのアイデンティティを確立することではないでしょうか。
私は今、モノ売りではなくコト売りを実現したいと考えています。
1950年代後半、日本に冷蔵庫が登場した頃、冷蔵庫という“モノ”が売られたというより、「生活を変える」という“コト”が売られ日本人のモチベーションアップに繋がった。
マグレガーの商品を通して、日本人のゴルフに対するモチベーションアップに繋がるような“コト”売りをしたいですね。
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